2005年6月25日(土)〜26日(日) 新梅田研修センター(大阪)
メインテーマ:「再生」−未来を見据えて今を考える−
第36期 全日本民主医療機関連合会
第17回歯科学術・運動交流集会 概要報告
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2005年8月20日
全日本民医連歯科部
第17回歯科学術・運動交流集会を終えて
−実感できた民医連歯科の確実な前進−
全日本民医連歯科部副部長/愛知・みなと歯科診療所 所長 江原雅博 |
◇ 集会の特徴
第17回歯科学術・運動交流集会が6月25・26日、大阪で過去最高の25県連54歯科施設から282名の参加のもとに開催されました。実に民医連歯科職員の約20%が民医連歯科の活動を持ち寄り、交流し、学びあうことができました。
集会の準備にあたり、大阪民医連歯科の方々が現地実行委員会を結成し、結城実行委員長を中心に約1年半にわたる準備を進めていただきました。今回の集会は、総会決定の「すべての県連に、すべての事業所に対応できる歯科を」の実践や、「民医連歯科の医療・経営活動の3つの転換」の提起がされた後の集会として、「すべての民医連の歯科から演題発表と参加を」合言葉に準備を進めてきました。
集会のメインテーマは「再生」−未来を見据えて今を考える−で、民医連歯科の実践を再度見直し、評価し、新たな前進につなげることを意図しました。
演題報告は「医療の安全性の追求・患者サービスの向上」「歯科医療(QOLの向上を目指して)口腔ケア」「歯科医療(QOLの向上を目指して)歯科医師・歯科技工士」「歯科医療(QOLの向上を目指して)歯周病メイテナンス」「経営改善・事業展開への挑戦」「社会保障活動・地域、共同組織の取り組み」の6分科会に分かれ95演題が報告されました。そして、歯学生や共同組織の方の演題報告もあり新鮮な感動を与えていました。
歯科部企画では、歯科感染予防プロジェクトがまとめた「歯科感染予防ガイドライン2005年度版」のホームページの立ち上げが披露され、引き続きシンポジウムでは、「テーマ:民医連歯科医療・経営構造の3つの転換−まず医療構造の転換−」が行われました。
転換の説明の後、「共同組織と共に歩み患者結集を勝ち取っている」愛知・北生協歯科、群馬・利根歯科診療所、「歯周病のメイテナンスを積極的に取り組み患者さんの健康を守っている」東京・新松戸診療所歯科の成果がパネラーから報告されました。論議の中で経営的視点だけではなく、民医連歯科の存在意義を高めるために、まず明日からできることをこの集会でつかんでいくことが強調されました。
記念講演は、大阪警察病院歯科口腔外科部長の木村哲雄先生による「歯科診療所における危機管理」と題して救急救命処置についてお話がありました。
日常歯科診療で患者さんに救急救命処置を行なう状態になることは、大半の歯科スタッフは考えたこともないことですが、安全安心の医療を行う上では重要なことで、本講演で参加者は認識を新たにしました。
夜の夕食交流会のアトラクションでは、空白県連克服の長野・松本協立病院歯科センター、石川・城北歯科、大分・けんせい歯科クリニックの新設歯科施設の紹介やクイズ大会などがあり、他歯科施設や他職種の話を聞き大いに盛り上がり参加者に元気を与えてくれました。
◇ 実感できた民医連歯科の確実な前進
今回の特徴は、歯科医療(QOLの向上を目指して)の取組みです。全体の半数の演題がこの取組みでした。民医連歯科における高齢者歯科や口腔ケアの取り組みが、年々、量的・質的前進をとげてきていることが感じられました。
介護施設のすべての入居者に口腔ケア3点セットをそろえてもらうために、数年にわたり粘り強い働きかけを行った例、病棟スタッフと数回にわたる学習会を積み重ねたり、口腔ケアのチェック表を活用したりすることにより、病棟スタッフの意識が変わり入院患者の口腔内が改善した演題などは、長期的に口腔ケアに取り組んでいる歯科施設は、どこでも共通の教訓となっていました。
歯科からの働きかけを継続的に(長いときは数年にわたって)行うことにより、病院職員の口腔ケアに対する意識が変わり、それにより入院患者の口腔内が変わるということを発表したどの歯科施設も実証していました。そのことは、「看護職における口腔ケアの意識調査結果」の演題からも、「口腔ケアの重要性は理解できるが、そのやり方がよくわからないので学習したい」という結果になっているように、介護・看護の方も歯科からの働きかけを待っています。
また、新しい取り組みで、NST(栄養サポートチーム)に歯科から参加した経験が発表され、栄養評価を中心とした全身管理が医科でも注目されており、歯科が加わることにより、「口から食べること」が重要視される新たな役割も生まれてきています。
今回の歯科学運交では、歯科医療の構造転換のひとつとして「歯周病のメインテナンスの強化」が特徴的な取組みであり、多くの演題が報告されました。メインテナンスが適切な症例かどうかの検討、患者さんの要求と診療所の採算・保険制度の活用も考えた上での取り組み、長期管理を行う上での資料の適切な保存の重要性、歯科衛生士主体のアポイントの取組み、患者さんに満足してもらおうと立ち上げた「ペリオメインテナンス導入委員会」、同一法人の歯科診療所間の取組みの格差を埋めていくためのプロジェクトなど非常に豊かな実践に彩られた報告がありました。
医療の安全性の追求では、AED(自動体外式除細動器)をすべての歯科施設に普及させ、救命率を高めようという大阪・耳原歯科の報告や、感染防止の中性水の使用報告、さらにISO9001取得の取り組み、クリニカルパス導入の報告など、多彩な報告が続きました。
障害者歯科医療の分野では、自閉症児に対する日常診療の取り組みが塩冶歯科など3つの歯科施設から報告されました。
この間の自閉症に対するプログラム(TEACCHプログラム)の進歩をいち早く、かつ患者さんの視点で日常診療に導入している点で、全国でもほこるべき内容だと思われました。また、共同組織の方が参加されて、自分のご子息の自閉症体験を含め感想を述べていただき、さらに内容が深められたのが感動的でした。
東京・相互歯科の両上肢切断患者のパーシャルデンチャーへの挑戦では、どうやって義歯を出し入れしているかなど動画による報告で具体的によくわかりました。また「保険でよい入れ歯を」の運動の視点を踏まえた社会的な切り口もあって、まさに民医連歯科らしい取り組みだったと思います。
技術構築分野では、咬合崩壊した口腔内の再建のために生活背景を考慮した治療計画の立案とその共有の取組み、顎堤の吸収を伴った難度の高い症例へのアプローチ、全顎補綴時に診療部門と技工部門の連携の重要性を示した報告がされました。
さらには床裏層法にハイドロブラスチックを使用した例、審美補綴や半固定性ブリッジ、間接法レジンコアなど既存の技術を再評価していくことで、口腔内の長期にわたる健康の保持を目指す取組みなど多岐にわたる報告がされた。また、矯正分野では、患者さんのカリエスリスク診査をし、個別継続管理をおこなう取組み、矯正開始時期、埋伏歯の矯正治療などの発表がありました。審美歯科ではクラウンブリッジによる補綴矯正・審美補綴の症例、変色している天然歯のホワイトニング、金属アレルギーや口腔乾燥症の対応などの取組みも報告されており、患者要求に応えようと各職種が努力しあい、幅広い医療活動が展開されていることがうかがえました。
インプラント義歯(人工歯根)の症例は、民医連歯科の技術建設の蓄積を代表する分野であり、短期間で症例を伸ばしてきた報告や、フルマウス症例、サイナスリフト(上顎洞底挙上術)が日常的に行われている報告は、全国の技術建設を進めている歯科職員を大いに励ますものでありました。
空白県連克服の取組みでは、大分県連の医科歯科連携やカムカム委員会の取組み、研修医を育て歯科開設を準備している新潟の紹介など今期の大きな特徴が報告されました。
新設歯科施設の取組みでは、患者獲得を行って初年度から黒字の京都・あすかい診療所歯科、広島・さえき病院歯科の病院内での管理運営、臨研施設の展望やNST委員会のとり組み、地域に根ざした診療所作りを目指し10の支部で運営会議に参加し、班会・保健講座の開催を行った大阪・たじま診療所歯科、空白地での歯科診療所作りに取り組んでいる兵庫・生協なでしこ歯科の経験が報告されました。いずれも、空白県連克服や新たな事業所建設を行う際に学ぶべき教訓が沢山詰まったものでした。
社保、共同組織の活動については、生存権や受療権を守る活動、歯みがきセミプロ関係、保健大学や健康まつりなどの取り組み、組織活動の紹介など共同組織の活動、災害ボランテアの経験など多岐にわたりました。
高齢者の国保料減免の申請や、「就学前医療費無料制度」を求める取り組みの報告は、患者、住民の受療権、生存権を守る活動として大いに参考になるものです。
歯みがきセミプロの取り組みは各地で行われていますが、進んでいるところでは、更なるグレードアップを目指した取り組みに発展しています。
保健大学や健康まつりなどの取り組みは、生協法人のところではどこでも取り組まれていると思われますが、施設によって職員のかかわり方には大きな開きがあるようです。歯科だけにとどまらない、医科も歯科も介護も含めた総合的な地域活動が求められています。事業所を持たない地域の健康まつりの取り組みについて、共同組織の方から報告がありました。生協支部の取り組みについて、共同組織の一員としての報告は新鮮なものがありました。
台風災害に対する復旧ボランテアの取り組みの報告は、住民の困難を放っておけない民医連職員の本領発揮として感動を呼び、今後の災害発生時の危機管理を喚起するものです。
幼稚園、小学校での歯科保健活動の報告は、園医、校医として、地域に根ざした歯科施設の役割を経年的な統計を元に明らかにしています。どこの歯科施設でも校医になれるわけではありませんが、地域を変えていく実感がわかる報告でした。
◇ 終わりに
今回の集会は、全国の民医連歯科の成果を結集するという点では、過去最高の演題・参加者となり、内容的にもテーマ「再生」−未来を見据えて今を考える−にふさわしい取り組みとなりました。
医療経営構造の三つの転換としてはまだ始まったばかりです。民医連歯科の実践を再度見直し、評価し、新たな前進につなげましょう。そして次回3年後には全歯科施設からさらに発展させた活動の成果を持ち寄り、交流できるようにしましょう。
1.参加状況
■ 日 時 |
: |
2005年6月25日(土)10:00〜26日(日)12:00 |
■ 会 場 |
: |
新梅田研修センター(大阪) |
■ 参 加 |
: |
◇25県連、82歯科施設、共同組織(東京健生会、愛知みなと医療生協)
歯科奨学生(東京)
◇歯科のある県連で不参加(岩手、秋田、山形、香川)
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<一般参加者(職種別一覧)>
歯科医師 |
74名 |
歯科衛生士 |
119名 |
歯科技工士 |
25名 |
事務 |
27名 |
共同組織 |
2名 |
奨学生 |
2名 |
合計 |
251名 |
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<参加内訳>
一般参加 |
181名 |
大阪歯科職員 |
70名 |
合計 |
251名 |
実行委員会 |
14名 |
全日本関係者 |
17名 |
総合計 |
282名 |
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2.企画・日程
■第1日目:6月25日(土)
9:00〜10:00 |
◇受付 |
10:00〜10:20 |
◇開会式 挨拶
◇第17回歯科学運交実行委員会
委員長 結城徳之
◇大阪民医連
事務局長 川添一彦
◇全日本民医連
理事・歯科部長 南條芳久
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10:20〜12:00 |
◇全日本民医連歯科部企画 シンポジウム
「未来に向かって私たち民医連歯科が今こそ転換しよう!」
<司会・進行>
江原雅博(全日本民医連歯科部副部長)
<パネラー>
◇「医療経営構造 三つの転換」
児嶋誠一(歯科経営改善PJ責任者 歯科医師)
◇「組合員さんの元気をもらって、パワー全開!
−いっしょにできる何かをさがして−」
水野雅代(愛知:北生協歯科 歯科衛生士)
◇「利根歯科診療所の医療経営構造の転換」
細田直之(群馬:利根歯科診療所 事務)
◇「新松戸診療所歯科の現在、過去、近未来」
藤野健正(東京:新松戸診療所歯科 歯科医師)
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12:00〜14:00 |
◇昼食休憩 |
12:30〜17:00 |
◇デンタルショー |
14:00〜17:00 |
◇分科会(全6分科会) |
17:00〜18:30 |
◇移動・休憩 |
18:00〜 |
◇夕食交流会受付 |
18:30〜20:30 |
◇夕食交流会(リーガロイヤルホテル大阪3階 光琳) |
20:30〜 |
◇職種別交流会 |
■第2日目:6月26日(日)
9:00〜11:00 |
◇ 記念講演
「歯科におけるリスクマネージメント」
大阪警察病院口腔外科部長 木村哲雄先生 |
11:00〜11:45 |
◇ 推薦演題報告
「両上肢切断患者のパーシャルデンチャーへの挑戦」
東京:相互歯科・矢ヶ部好登・歯科技工士
「訪問歯科診療における病院の機能別診療診療対応について」
兵庫:戸ノ内歯科診療所・富澤洪基・歯科医師
「メインテナンスを重視して」
群馬:利根歯科診療所・井上ありさ・歯科衛生士
「岡田幼稚園・岡田小学校での歯科保健活動」
岡山・真備歯科診療所・小阪博美・歯科衛生士
◇ 特別報告
「第6回歯学生のつどいと、これからの課題」
歯学生のつどい実行委員会 事務局長 |
11:45〜12:00 |
◇ 閉会式
閉会挨拶
第17回歯科学運交副実行委員長 宇賀神直也 |
3.集会概要報告
2005年6月25日(土)〜26日(日)に、大阪の新梅田研修センターで、第17回歯科学術・運動交流集会が開催された。25県連、82歯科施設、共同組織(東京、愛知)歯科奨学生(東京)から過去最高の282名が参加。
「再生−未来を見据えて今を考える−」をテーマに、シンポジウム企画では、医療経営構造の転換をすすめる「三つの転換」の具体的な取り組みとして、3つの歯科施設からの報告を受け、分科会では保健予防の取り組み(歯磨きセミプロ講座、メインテナンスの取り組み等)や、共同組織ともに作り上げる地域における口腔内の健康を守る取り組みなど95の演題が発表された。
<開会式>
第1日目は、大阪民医連の川添一彦事務局長と、第17回歯科学運交現地実行委員会の結城徳之委員長の歓迎のあいさつの後、全日本民医連の南條芳久歯科部長は、経営、感染予防、歯学生プロジェクトを発足させたことなど、第36期全日本民医連歯科部の活動を報告。そして、九条の会医療者の会への賛同を呼びかけるとともに、国民だれもが安心して歯科医療を受けたいという国民要求を実現するために、歯科保険制度改善の取り組みと併せて2006年歯科診療報酬改定に向けた、闘争本部を全日本民医連歯科部に設置したことを紹介し、地域住民や患者さんとともに運動にとりくもうと訴えた。
<歯科感染対策PJからの報告>
また、全日本民医連歯科部歯科感染対策プロジェクトから、藤村祥子委員(東京:北病院歯科・歯科医師)、佐藤紀代子委員(群馬:はるな生協歯科・歯科衛生士)が、新たに歯科部のホームページに掲載する感染予防ガイドライン2005年度版の活用方法について説明。針刺し事故の予防と対応や、歯科感染対策チェックリストでの歯科施設の成績表示などを紹介し、活用を呼びかけた。
<全日本民医連歯科部企画シンポジウム>
シンポジウムでは、「未来に向かって、私たち民医連歯科が、今こそ転換しよう!」をテーマに、全日本民医連歯科部が提起する、医療経営構造転換の実践のための提言「三つの転換」について、経営プロジェクトの児嶋誠一責任者が解説し、利根歯科診療所(細田直之事務)、新松戸診療所歯科(藤野健正歯科医師)、北生協歯科(水野雅代歯科衛生士)から、それぞれの歯科施設の転換による患者増のとりくみなどが報告された。
<分科会>
分科会のテーマは、「医療の安全性の追求・患者サービスの向上」「歯科医療(QOLの向上を目指して)」「経営改善・事業展開への挑戦」「社保活動・地域、共同のとりくみ」の4つで、全6分科会に分かれて全国のこの間の医療活動の取り組みなどが報告された。
「社保活動・地域、共同のとりくみ」の分科会では、歯みがきセミプロ養成講座だけでなく、レベルアップ講座を開き、とりくみを継続することで、受講者の知識や技術が向上し、班会や健康まつりで活躍する人が出ている(岡山・大阪・群馬など)、8020の表彰が好評で、話を聞いて依頼がきた(愛知)、地域の小学校の校医として歯の健康アルバムづくりにとりくむなど、虫歯罹患率は全国平均より下回る(岡山)などの演題には質問も出され、活発に意見交換が行われた。
<夕食交流会>
夜は、30テーブルに分かれて交流。2004年度に空白克服した長野:松本協立病院歯科センター、石川:城北歯科、大分:けんせい歯科クリニックが歯科施設をビデオで紹介し、その他の企画ではテーブル対抗クイズなどが行われた。第7回歯学生のつどい実行委員会から、実行委員長、事務局長が、第「7回歯学生のつどい」成功に向けたカンパのお願いと参加組織のお願いなどが呼びかけられ、148,771円のカンパが寄せらた。
<記念講演 歯科におけるリスクマネージメント>
第2日目は、「歯科診療所における危機管理」をテーマに大阪警察病院歯科口腔外科部長の木村哲雄先生が講演。木村先生は、危機管理の一つとして患者さんの治療中の急変をあげ、心臓突然死の発生場所の多くは自宅であるが、医療施設でも起きていることを指摘。歯科スタッフが救急救命の講習を受けることを強調し、救命機器の設置や事業所内での救急対応の確立について重要性を呼びかけた。また、急変を防ぐために、治療前にバイタルサインをチェックすることやアレルギーの既往、服用薬への注意、内科疾患のコントロールなど、全身状態の確認が大事であることなどが報告された。
<推薦演題報告/特別報告/閉会式>
その後、前日に行われた全6分科会から、全体会で報告する4つの推薦演題と1つの特別報告が行われた。推薦演題は、「両上肢切断患者のパーシャルデンチャーへの挑戦」(東京:相互歯科・矢ヶ部好登・歯科技工士)、「訪問歯科診療における病院の機能別診療診療対応について」(兵庫:戸ノ内歯科診療所・富澤洪基・歯科医師)、「メインテナンスを重視して」(群馬:利根歯科診療所・井上ありさ・歯科衛生士)、「岡田幼稚園・岡田小学校での歯科保健活動」(岡山・真備歯科診療所・小阪博美・歯科衛生士)の4演題。特別報告は、歯学生のつどい実行委員会の事務局長が、歯学生のつどいのとりくみを紹介し参加学生への支援を訴えた。
閉会挨拶では、現地副実行委員長の宇賀神直也歯科医師が、「厳しい情勢だからこそ、集会での経験交流を力にみんなで状況を変えていこう」と呼びかけた。
4.各企画の報告 (発言などの要旨)
■ 第1日目 開会式各挨拶
【歓迎の挨拶】 ◇第17回歯科学術・運動交流集会 実行委員会 委員長 結城徳之
これからの2目間、歯科学運交史上最高の参加数280人を超す歯科の仲間とともに「再生」を語り合えることを大変うれしく思います。民医連の歯科が元気になることは患者さんと地域の人が、おいしく食べて元気に生きられることです。平和も医療も大変な中、これらを実現することがこれから先、益々困難になっていくことが予想され、大変心配です。私たちの再生は、「民医連歯科」の打ち出した三つの転換の実践をもれなく、様々に実践していくことでしか成し得ません。おおいなる学びと共感、熱い交流を期待しています。
【民医連歯科の豊かな経験を交流しよう】 ◇全日本民医連理事・歯科部長 南條芳久
ご参加の皆さんこんにちは。全日本民医連歯科学術運動交流集会は1981年に静岡県伊豆修善寺町総合会館で開催されてから17回となりますが、今回は、全参加者で280人をこえる過去最高の規模で開催することができました。すでに、抄録をお読みになつたと思いますが、演題は全国の民医連歯科の目々の医療活動の豊かさ、確かさ、先進性を感じさせるものばかりです。今回の交流集会を通じて、大いに論議をし、学び、そして、明目からの実践に生かしていただけることを期待します。歯科部は「三つの転換」を提起しましたが、今回のテーマ:再生「未来を見据えて、今を考える」は、まさに、ぴつたりです。この点でも大いに交流しましよう。そして、各地の歯科施設で診療を守っている仲間への思いも込めて、一緒に充実した交流集会としましょう。
【地域まるごと視野に入れた、歯と口腔内の健康づくり戦略の確立を】
◇大阪民医連事務局長 川添一彦
憲法と平和の間題、医療・杜会保障改悪の間題など国民にとって人権がないがしろにされる危機が迫り、それと闘う私たち民医連にとって、まさに正念場の時期となっています。これらの諸課題に対しての学習含め、署名等に取り組んでいくことが重要となっています。来院患者に対する医療中心のサービスから、地域住民に対する保健・医療・福祉の総合的な取り組みへと転換し、患者・共同組織の人たちを中心に据えた地域での連携と連帯、地域がまるごと健康になるような歯科医療戦略を確立することにより、「地域の中でなくてはならない歯科」としての存在意義を発揮しましょう。
本日の歯科学運交のテーマ『「再生」−未来を見据えて、今を考える−』は、情勢に的を得た内容になっていると思います。本目からの熱心な学習や討論・交流を期待しまして、笑いと食い倒れのまち、地元大阪からの挨拶とさせていただきます。
■ 第1日目 全日本民医連歯科部シンポジウム企画
テーマ「未来に向かって、私たち民医連歯科が、今こそ転換しよう!」
各シンポジストの報告概要
【患者増の事業所は】
◇全日本民医連歯科部 歯科経営改善プロジェクト責任者 児嶋誠一
歯科の黒字事業所の比率は2003年度、5割を切りました。民医連歯科の存在意義に関わる重大な事態と受け止め、打開するためにプロジェクトを発足させました。
主な原因は患者数の減少です。それに伴い、収益が減っています。これを材料費や人件費の削減などで穴埋めし、何とか半数近くの事業所が黒字になっています。その対応ももう限界にきています。
ところが一方に、継続的して患者を増やし、事業収入を増やしている事業所が一割強ほどあります。
そこの特徴は、事業所内だけの医療活動にとどまらず、共同組織や地域の人たちといっしょに外に出て、保健医療活動を強めていることです。さらに、全職員が参加して、患者さんの受療権を守る社保活動にとりくんでいます。それらの中で、地域の人たちから信頼を得て、患者さんが集まり、経営を安定させています。
後継者養成や歯科事業所づくりなど、長期的課題にも対応できる黒字体質をつくるため、医療・経営構造など三つの転換をすすめましょう。(詳細は民医連医療2005年3月号を参照)
【診療室から飛び出そう】
◇愛知・北生協歯科 水野雅代 歯科衛生士
当歯科は現在、稼働チェア8台、歯科医師4人、衛生士8人、技工士2人、事務1人です。患者は徐じょに増え1150人となっています。
近隣には20軒もの歯科がある中で、患者増の要因には、マンションの建設や地下鉄の延伸もありますが、新患の多くは、「知り合いにすすめられた」と答えています。地域の組合員さんや歯磨きセミプロさんの存在によります。
事業所は、組合員さんによる1億円増資運動でできました。職員は組合員さんと積極的に協力し、開設前には全班で歯周病班会を行いました。組合員さんの口腔に対する関心の高さは、歯磨きセミプロ養成講座発祥の地だからと自負しています。
セミプロ養成講座、健康まつりや地域の夏まつり、老健をつくるための増資運動など、診療室の外で組合員さんと会う機会も多く、絆が深まっています。班会も工夫し、歯科と料理を関連づけたカミール班会や「笑顔美人になろう」とスマイルトレーニング班会をはじめました。
組合員さんといっしょにできる何かを探して診療室から飛び出すことを提案します。
【1700人の声リニューアルに】
◇群馬・利根歯科診療所 細田直之 事務
患者数の増加によって施設が手狭になり、設備が老朽化したため、2003年11月にリニューアルしました。ユニットは25台、1日平均患者数は210人、職員は43人です。
リニューアルを前に、1700人の外来患者さんからアンケートをとりました。多かったのは「駐車場を病院と分けてほしい」「診療室を広げプライバシーに配慮を」という意見でした。「中庭があれば診療時に気が安らぐ」との組合員さんの要望にも応えました。
患者増の要因としては、患者さんとの会話を大切にし、定期的な口腔内の点検やクリーニングをすすめたこと、患者さんの家族や知人、友人、近所の人への評判に注意し、どんなに忙しくても急患の対応をしたこと、班会へ参加し組合員さんと結びついたこと、などがあげられます。
また、院所管理部のやりきる決意と、何を、いつまでに、どのようにやるか具体的に示し、全職員に徹底することが大事です。やるべきことをやることで、医療・経営構造の転換が図れると思います。
【総合的なメンテナンスを】
◇東京・新松戸診療所歯科 藤野健正 歯科医師
当歯科は、積極的に歯周病のメンテナンスにとりくみ、管理対象者も増え、現在では全患者の30%を占めています。年間のべ患者数は、ここ数年、10〜158%伸びています。
メンテナンスの患者を増やすため、2002年11月、プロジェクトを立ち上げました。患者、職員にアンケートを実施し、また、対象患者のカルテをすべて調べ、歯科医師、衛生士、事務の目で内容を分析し、まとめました。
2004年1月、法人の五歯科事業所が二つのグループに分かれて、メンテナンス会議をはじめました。内容は、各事業所の状況や新たな実践、ミニ学習会など。必要に応じて、合同し、グループ間の調整や講演会を開いています。メンテナンスフォーラムの開催も予定しています。
これまで一人の患者さんに対し、歯周病や歯内療法、補綴、矯正などバラバラに治療し、管理していた傾向はないでしょうか。発想を変えて一人の口腔ととらえの総合的にメンテナンスする大切さを学びました。三年間の実践は、メンテナンスは患者さんには安全・安心・信頼を、スタッフにはやりがいを与えました。
5.分科会報告
■ 第T分科会 (テーマ:医療の安全性の追求・患者サービスの向上) <報告者:古市明弘>
座長:藤井康文(大阪:森ノ宮歯科・歯科医師)
古市明弘(群馬:はるな生協歯科・歯科医師)
第1分科会のテーマは「医療の安全性の追求・患者サービスの向上」でした。16演題の報告があり、うち障害者歯科医療が5報告、安全性の追求が5報告、患者サービスの向上が5報告、その他が1報告と多彩な報告内容でした。
まず障害者歯科医療の分野では、自閉症児に対する日常診療の取り組みが塩冶歯科など3つの院所から報告されました。この間の自閉症に対するプログラム(TEACCHプログラム)の進歩をいち早く、かつ患者様の視点で、日常診療に導入している点で、全国でもほこるべき内容だと思われました。また、共同組織の方が参加されて、自分のご子息の自閉症体験を含め感想を述べていただき、さらに内容が深められたのが感動的でした。他に相互歯科の両上肢切断患者のパーシャルデンチャーへの挑戦では、動画も取り入れ、どうやって義歯を出し入れしているかなどが具体的によくわかりました。また「保険でよい入れ歯を」の運動の視点を踏まえた社会的な切り口もあって、まさに民医連歯科らしい取り組みだったと思います。
安全性の追求では、AEDをすべての歯科院所に普及させ、救命率を高めようという耳原歯科の報告や感染防止の中性水の使用報告、さらにISO9001取得の取り組み、クリニカルパス導入の報告など、多彩な報告が続きました。
患者サービスの向上では、P総診の導入にともない、歯周病のメインテナンスの取り組みが広がり、内容も向上してきていることを感じさせました。また阿新歯科診療所の義歯のアンケート調査では、アンケートの目的や集計内容がきちんとまとめられており、患者様の義歯に対する要望が高いのだということを改めて感じさせる報告でした。
その他、北病院歯科の壁新聞の取り組みや、コープ大阪病院歯科リニューアルの報告がされました。
■ 第U−1分科会 (テーマ:歯科医療QOLの向上をめざして(1)) <報告者:児嶋誠一>
座長:佐野恵子(大阪:耳原歯科診療所・歯科衛生士)
児嶋誠一(徳島:健生歯科・歯科医師)
分科会では、歯科医師4名、歯科衛生士10名により、計14演題の発表が行われました。質問時間を確保するため、3演題連続して発表してもらい、その後10〜15分質問時間を設けました。発表内容は、ペリオメインテナンス1演題、口腔ケア8演題、医科歯科連携全般1演題、訪問診療1演題、糖尿病教育入院1演題、NST1演題、補綴関連1演題とほとんどが口腔ケアを中心とした医科歯科連携の取り組みでした。
特に、介護施設の入園者すべてに口腔ケア3点セットをそろえてもらうために数年にわたり粘り強い働きかけを行った結果それが定着した例、病棟スタッフと数回にわたる学習会を積み重ねたり、口腔ケアのチェック表を活用したりすることにより、病棟スタッフの意識が変わり入院患者の口腔内が改善した数例などは、長期的に口腔ケアに取り組んでいる院所はどこでも共通の教訓となっていました。すなわち歯科からの働きかけを継続的に(長いときは数年にわたって)行うことにより、病院の職員が変わり、それにより入院患者の口腔内が変わるということを、発表したどの院所も実証していました。
そしてそのことは、「看護職における口腔ケアの意識調査結果」の演題からも、「口腔ケアの重要性は理解できるが、そのやり方がよくわからないので学習したい」という結果になっているように、医科の方も歯科からの働きかけを待っています。
また、新しい取り組みで、NST(栄養支援チーム)に歯科から参加した経験が発表され、栄養評価を中心とした全身管理が医科のほうでも注目されており、歯科が加わることにより、「口から食べること」が重要視されるようになるなど新たな役割も生まれてきています。
全般的に、医科歯科連携のこれからの広がりを展望できるような、粒ぞろいの発表でした。
■ 第U−2分科会 (テーマ:歯科医療QOLの向上をめざして(2)) <報告者:駒形貴>
座長:室範明(大阪:淡路歯科診療所・歯科技工士)
駒形貴(宮城:古川民主病院歯科・歯科医師)
発表者の職種が歯科医師8名、歯科技工士4名、歯科衛生士4名で、歯冠修復及び義歯による補綴関連7演題、メインテナンス関連4演題、インプラント関連3演題、歯周関連2演題の計16演題の発表が行われました。
歯科医療の技術の向上を目指す取り組みが、全国の民医連歯科で実践されていることを示す貴重な報告に満ちたものでありました。
補綴分野では、咬合崩壊した口腔の再建のために生活背景を考慮した治療計画の立案とその共有化の取り組み、顎提の吸収を伴った片数少数歯残存口腔への難易度の高い症例へのアプローチ、全顎補綴時に必要な診療部門と技工部門の連携の重要性を示した報告が行われました。さらに、床浦層法にハイドロプラスチックを使用した症例や、審美歯科領域でオールセラミックのプロセラを導入した事例報告、そして、半固定制ブリッジや間接法レジンコアの報告のように残存の技術を再評価していくことで口腔内の長期にわたる健康の保持をめざす取り組みなど多岐にわたる報告が行われました。
インプラントの症例は、民医連歯科の技術建設の蓄積を代表する分野であり、短期的に症例数を伸ばしてきた報告やインプラントのフルマウス症例、そして高度な技術の代表格であるサイナスリフト(上顎洞挙上術)が既に日常的に実践されている報告は、全国の技術建設をすすめている民医連歯科職員をおおいに励ますものでありました。
今回の歯科学運交では、歯科医療構造の転換のひとつとして「メインテナンスの強化」が特徴的なとりくみであり、当分野で報告された3演題も長期の口腔管理を行ううえでの資料の適切な保存の重要性や歯科衛生士主体のアポイント管理のとりくみ、同一法人内での診療所間格差を縮めていくためのプロジェクトのとりくみなど、非常に豊かな実践にいろどられた報告でした。
歯周関連では、残存歯牙への歯冠伸長術、矯正的延出の報告とブラッシング指導に際して伝承されるべき目と構えに関わる報告が行われ地味ではあるが重要な取り組みのひとつでした。
■ 第U−3分科会 (テーマ:歯科医療QOLの向上をめざして(3)) <報告者:南端理伸>
座長:鈴木秀幸(大阪:大正民主歯科・事務)
南端理伸(大阪:大正民主歯科・歯科医師)
この分科会では、歯科医師8名、歯科衛生士8名により、計16演題の発表が行われました。ペリオメインテナンス関係が6演題で、この分科会の中心になっていました。他の内訳は、矯正3演題、審美歯科2演題、口腔乾燥症・金属アレルギー・顎関節症・医科歯科連携・口腔ケア各1演題と多彩な内容でした。
ペリオメインテナンスの分野では、P継診、P総診の取り組みが水島歯科診療所、群馬協立歯科、巨摩協立歯科診療所から発表がありました。P総診として適切な症例かどうかの検討、患者さんの要求と診療所の採算・保険制度の活用も考えた上での取り組みであり、まだP総診をしていない院所にとっては興味深い内容でした。
他には、千鳥橋歯科診療所から、患者さんに満足してもらえる医療活動を広げていこうと考えて立ち上げた「ペリオメインテナンス導入委員会」の活動や、新松戸診療所歯科の歯科衛生士担当制実現化について、代々木歯科のペリオメインテナンスのまとめなどが発表されました。
矯正分野では、カリエスリスク管理・矯正開始時期・埋伏歯の矯正治療などの発表がありました。矯正治療中は、口腔内に複雑な装置が入っているため、カリエスや歯周病に対してハイリスクになります。患者さんのリスク診査をし、個別継続管理をおこなっている水島歯科の発表は興味深いと思いました。
審美歯科では、水島歯科よりクラウンブリッジによる補綴矯正・審美補綴の症例、児島歯科よりホワイトニング等の症例が出ました。また、耳原歯科の口腔乾燥症や北生協歯科の金属アレルギーに関しては、今後とも避けては通れない分野であり、まだ取り組んでいない院所には興味深い内容でした。
■ 第V分科会 (テーマ:経営改善・事業展開への挑戦) <報告者:遠藤高弘>
座長:戸井逸美(大阪:田島診療所歯科・歯科医師)
遠藤高弘(北海道:勤医協ふしこ歯科診療所・歯科医師)
新築やリニューアルなどの演題が多く(6演題)、院所の再生や患者回復に関するもの(2演題)、新設院所の奮闘(2演題)などのほか、歯科衛生士集団の地協レベルでの前進、歯科衛生士の働きの収益比率による評価、新人歯科医師研修、業務内容の明文化のとり組みなどがありました。 臨床と大学での研究を両立させた珍しい発表、外科的矯正の育成更正指定医療機関を民医連で取得した発表、歯学対の発表がありました。
京都あすかい診療所歯科の立ち上げでは激戦区での患者確保について、また法人が異なる中でどのようにスタッフを揃えたのかという質問がありました。歯学対のとり組みでは家庭医を目指している学生が増えているがその内容について、また臨床研修との関係について質問がありました。大分けんせい歯科の2演題に対しては医科歯科連携は人と人とのつき合いだという意見や、噛む噛む委員会は院所利用委員会となぜ別立てで存在するのかなどの質問がありました。
兵庫きたすま歯科患者確保のとり組みで院内整備やサービス向上を行ったがそのメンテについてどうしてるのか、姫路共同業務の文章化では非常勤職員やパート職員をどう見ていくべきか多数の質問が寄せられました。生協さえき病院歯科の開設に際しては、病院内での管理運営や臨研施設の展望やNST委員会のとり組みにおける経験交流の要望が出されました。
■ 第W分科会 (テーマ:社保活動・地域、共同の取り組み) <報告者:小南俊美>
座長:松田直樹(大阪:せいきょう三丁目歯科・事務)
小南俊美(福岡:千鳥橋病院付属歯科診療所・歯科医師)
社保、共同組織の活動について16の演題発表がありました。すべて生協法人の歯科施設と組合員さんからの発表だったことが特徴です。職種別では、歯科医師3、歯科衛生士9、歯科技工士1、事務2、共同組織1名でした。内容は、歯みがきセミプロ関係、保健大学や健康まつりなどの取り組み、組織活動の紹介など共同組織の活動、生存権や受療権を守る活動、災害ボランテアの経験など多岐にわたりました。
歯みがきセミプロの取り組みは各地で行われていますが、進んでいるところでは、更なるグレードアップを目指した取り組みに発展しています。
保健大学や健康まつりなどの取り組みは、生協法人のところではどこでも取り組まれていると思われますが、施設によって職員のかかわり方には大きな開きがあるようです。歯科だけにとどまらない、医科も歯科も介護も含めた総合的な地域活動が求められています。
高齢者の国保料減免の申請や、「就学前医療費無料制度」を求める取り組みの報告は、患者、住民の受療権、生存権を守る活動として大いに参考になるものです。
台風災害に対する復旧ボランテアの取り組みの報告は、住民の困難を放っておけない民医連職員の本領発揮として感動を呼び、今後の災害発生時の危機管理を喚起するものです。
幼稚園、小学校での歯科保健活動の報告は、園医、校医として、地域に根ざした歯科施設の役割を経年的な統計を元に明らかにしています。どこの歯科施設でも校医になれるわけではありませんが、地域を変えていく実感がわかる報告でした。
事業所を持たない地域の健康まつりの取り組みについて、共同組織の方から報告がありました。生協支部の取り組みについて、共同組織の一員としての報告は新鮮なものがありました。
<第17回歯科学術・運動交流集会 大阪民医連現地実行委員会>
◇実行委員長
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:結城徳之(コープおおさか病院歯科・医長)
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◇副実行委員長
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:宇賀神直也(淡路歯科診療所・所長)
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◇事務局長
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:城世津子(耳原歯科診療所・事務長)
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◇事務局次長
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:渡部哲也(生協森の宮歯科・事務長)
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◇実行委員
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:池田善一(コープおおさか病院歯科・歯科医師)・辻良典(せいきょ う三丁目歯科・歯科医師)・阪井主三(耳原歯科診療所・歯科技工士 )・藤原靖子(淡路歯科診療所・事務)・森田充代(生協森の宮歯科 ・歯科衛生士)・土橋加代子(せいきょう三丁目歯科・歯科衛生士) ・木津円(大正民主歯科診療所・歯科衛生士)・安藤裕子(耳原歯科 診療所・歯科衛生士)・吉本和人(大阪民医連事務局員) |