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副作用モニター情報(薬・医薬品の情報)

副作用モニター情報〈162〉 ニトロール舌下時の指導

ニトロールの舌下服用による血圧低下を起こした症例が報告されました。

【症例】70歳女性
 狭心症発作のためにニトロールを一錠舌下で服用、30分間の安静の後に立ち上がったところ、顔色不良となりショック状態となる(Bp136/80→60/1)。
 酸素吸入、点滴の処置を行い、1.5h後には血圧も徐々に改善し、4h後に血圧134/70ともとの状態となる。
 ニトロール(硝酸イソソルビド)は舌下で服用した場合、1~2時間効果が持続します。そのため、狭心症発作で使用した場合は2時間程度の安静を説明することが必要です。
 ちなみに、ニトログリセリン製剤の場合は30分程度の持続のため、安静時間もその程度でよいと思われます。

 
用量
効果発現(分)
持続時間
硝酸イソソルビド(舌下)
2.5~10
10~30
1~2hr
ニトログリセリン(舌下)
0.3~0.6
2~5
10~30min
ニトログリセリン(スプレー)
0.4