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民医連新聞

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被爆80年の運動つくる 核兵器をなくす国際市民フォーラム

 2月8~9日、東京都内で「被爆80年 核兵器をなくす国際市民フォーラム」が開かれました。主催は核兵器をなくす日本キャンペーン。幅ひろい30以上の団体・個人とともに全日本民医連も協賛。専門家や海外代表も多数来日し、会場とWEB合わせ2日間で、約900人が参加しました。
 8日は「核兵器のない世界を想像/創造する」「グローバルヒバクシャと核被害者援助」など6つの全体セッションが続きました。
 開会セッション「被爆者の声を世界へ」では、日本被団協事務局次長でもある和田征子さんが、主催者あいさつ。同フォーラムで「核兵器禁止条約第3回締約国会議への提言もまとめる」とのべました。日本被団協代表委員の田中熙巳(てるみ)さんは講演で、ノーベル平和賞授賞式のスピーチについて語り、「被爆80年を、核兵器をなくす運動をつくりあげる年にしてほしい」と訴えました。
 9日にはさまざまな分科会や展示・ワークショップが行われ、全日本民医連は「被爆者のいま~原爆被害・医療者からの視点~」の分科会を担当しました。
 向山新さん(東京・立川相互病院、医師)から「『被爆80年』の被爆者健診を通して見える医療の問題」、藤原秀文さん(広島・城北診療所、医師)から「福島生協病院における被爆者死亡の実態」、原玲子さん(日本原水爆被害者団体協議会相談員)から「高齢化する被爆者の介護の実態とその問題点」、三宅文枝さん(広島原爆被爆者相談員の会会長)から「被爆者の生活状況と相談内容」を報告しました(後日、詳報)。
 会場では「あの時に死んでいればよかった」という被爆者の言葉の紹介に、涙をこぼす若手医師の姿も。
 被爆者のがんについての質問で、登壇者は多重発症(胃、甲状腺、乳)が多いと回答しました。

(民医連新聞 第1825号 2025年3月17日号)

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