つながる診療で支援を 第10回産婦人科医師交流会ひらく
2月8日、第10回産婦人科医師交流会をWEB開催し、産婦人科医師および産婦人科専攻医・助産師ら13県連から46人が参加しました。
産婦人科医師確保と養成、民医連の産婦人科医療の実践や研修などの学習交流を目的とした本会は、新型コロナ感染症の影響で、WEB開催に移行しました。
産婦人科医療委員会委員長の舩山由有子さん(宮城・坂総合病院)が開会あいさつ。記念企画ではNPO法人「風テラス」創立者の坂爪真吾さんが講演で、性風俗で働く女性の無料生活・法律相談事業を先進的に行ってきた経験と分析を報告。見えづらい性風俗産業の現状と、当事者をいかに医療・福祉へつなぐか、性風俗で働く当事者の心情に気持ちを寄せながら熱心に耳を傾けることを紹介しました。その後は、鈴木陽介さん(群馬・利根中央病院)の「国連女性差別撤廃委員会総括所見の解説」の報告と、4病院の診療の場で発生した稀有(けう)な症例発表の後、経験交流会を行い、グループで討論しました。
参加者からは「不可視と偏見の壁というタイトルは衝撃。診察室では、否定せず、受けとめて、つながる診療を心がけていきたい」「新たな知見や後継者対策など非常に有意義な交流ができた。今後の日々の診療・支援に生かしていきたい」などの感想が出ました。(全日本民医連医師部 荻生雄毅)
(民医連新聞 第1824号 2025年3月3日号)
- 記事関連ワード