学んだことひろげる 第54次辺野古支援連帯行動
1月23~25日、第54次辺野古支援・連帯行動を開催し、20県連から30人が参加しました。1日目は、沖縄戦の激戦地となった嘉数高台公園で地上戦の遺構や普天間基地を、道の駅「かでな」から嘉手納基地を視察しました。普天間に降下していくオスプレイの騒音は近くの人の声も聞こえないほどでした。嘉手納基地の視察後は、東村村議の伊佐真次さんが「高江のたたかい」について報告しました。沖縄北部の豊かな森にある東村高江は、米軍北部訓練場に囲まれた人口110人ほどの小さな集落です。集落を囲む6つのヘリパッドの建設がすすめられ、2007年から建設反対の住民運動が始まりました。20年に建設が完了しましたが、伊佐さんらは今も監視活動を続けています。
2日目は、辺野古新基地建設の土砂搬入ゲート前の座り込みに参加。その後、瀬嵩の浜からくい打ち工事の様子を視察しました。多くの工事用の船が作業をしており、沖縄の自然を破壊しようとする基地工事の実態を目にしました。沖縄民医連事務局長の名嘉共道さんの講演で、沖縄の現状と全国に基地負担が拡大していることを学びました。
3日目は糸数アブチラガマと平和記念公園、魂魄(こんぱく)の塔を訪れました。先の戦争で唯一、地上戦となった沖縄では県民の4人に1人が犠牲になりました。いのちを落とした人びとに黙祷(もくとう)を捧げ、事業所に戻り学んだことをひろげるなど、決意や思いを交流しました。(全日本民医連『民医連医療』編集部 森克彦)
(民医連新聞 第1823号 2025年2月17日号)
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