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民医連新聞

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こころ身体の健康守る医療 精神医療・福祉交流集会を開催

 1月25~26日、第25回精神医療・福祉交流集会を東京都内で開催し、18県連から医師・看護師、臨床心理士など80人と、医学生も3人が参加しました。
 1日目は「『身体拘束最小化』を実現した松沢病院の方法とプロセス」というテーマで、東京都立松沢病院名誉院長の齋藤正彦さんが講演しました。マニュアル化された診断や病棟内の厳しいルールは、医療従事者の倫理性を阻害し、患者につらい思いをさせてしまう、困った時にはまた入院しようと思われるような病院づくりが患者の今後をささえると話し、同院でのとりくみを紹介しました。また、参加者が、各地でのとりくみや課題をポスターセッション形式で発表し、26演題の報告があり、意見交換も行いました。
 2日目の一般病院精神科について考えるシンポジウムでは、岐阜・みどり病院医師の遠藤嶺さんが基調報告。各地域での民医連の一般病院精神科の特徴や開設の経験などシンポジストが報告し、意見交換。身体科と精神科・一般病院精神科と地域が連携し、こころと身体の両方の健康を守る医療の必要性を議論しました。
 参加者は「患者を拘束したいと考えている医療従事者は1人もいない、という言葉にあらためてハッとさせられた。思考停止にならずに改善をすすめたい」「ポスターセッション発表のためにとりくんでいるリエゾン活動をまとめるうちに、自分たちのとりくみの必要性を再確認することができた」などの感想がありました。(全日本民医連医師部 林直央)

(民医連新聞 第1823号 2025年2月17日号)

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