医療・介護と一体化の活動 まちづくり実践集普及・活用交流会
昨年11月15日、『私たちのまちづくり実践集』(22年3月発行)を普及・活用する目的で、第1回まちづくり実践集普及・活用交流会をWEBで開催し、76人が参加しました。
石川の事例「人間の尊厳に満ちたまちづくり~平和町県営住宅に住む方々に寄り添って~」について、石川県健康友の会連合会の木村吉伸さんが報告。金沢市内にある平和町県営住宅では高齢化や孤立化がすすみ、現状と課題を明らかにする目的で、2020年6月に「県営住宅まちづくりチーム」を立ち上げました。同チームは、隔週での会員宅訪問と、年1回のアンケート・相談会を実施しています。訪問は友の会から1人と訪問看護ステーションすみれの職員1人の2人1組で行い、会員の生活の状況や困りごとを聞き取りしています。介護サービスや送迎サービス、また配食、交流の場など友の会につなげてきました。
交流会に参加した石川・訪問看護ステーションすみれの職員は、「目に見えない、困っている人もまだたくさんいると思う。健康チェックなどをしてつながっていきたい。コロナ禍で訪問を続けていいのか悩むこともあったが、続けてきてよかった」と思いを語りました。実践集の2ページには収まらない、医療・介護とまちづくりが一体となったとりくみを深めました。(全日本民医連共同運動部 細谷花奈子)
(民医連新聞 第1821号 2025年1月20日号)
- 記事関連ワード
- 共同組織