診察室から 仲間を知る「推し活」話をしよう
全日本民医連職員健康管理委員会に参加して5年になります。今年は『健康で働きつづけられる職場づくり』パンフレットを10年ぶりに改訂し、発刊することができました。そのなかで“法律を守るだけでは健康を守ることができない時代”と書きました。さまざまなニュースを見るたびに、本当にそういう時代だなと感じます。
オフィスワーク中心で女性比率の高い100人弱規模の事業場に産業医訪問した際、その月の衛生委員会のテーマが「メンタルヘルス」でした。堅苦しい法律やガイドラインの話ではなく、参加者が何を推し活しているか、短く話していくという会でした。参加者のなかから2人、SNSで情報発信をしている医師や歯科医師をフォローしているという話がありました。実際には会ったことのない人なのに、親近感を抱いていることが印象的でした。自分がどんな人なのか、相手に知ってもらうということは、コミュニケーションにおいて大事だと思います。
私は、旅行先のお土産屋さんで売っているマグネットを集めています。9月初旬に東京に訪れた際に、アートアクアリウム美術館で歌川国芳の浮世絵「金魚づくし」のマグネットを購入しました。売り場にはたくさんの種類がありますが、買うのは1個か2個にしています。なので、どれを買うか選ぶのにすごく悩んでしまいます。家に帰ってマグネットを張る時に、これまでの旅先で買ったマグネットを見て、どんな旅だったかを思い出すのが楽しいのです。
「民医連新聞」に掲載されている記事は、より良い社会をつくるためにとりくんでいる活動を知ることができるので、届けられるとすぐ読んでしまいます。推し活のひとつと言えるかもしれません。クロスワードパズルにも応募しています。読者のみなさんが応募してしまうと私の当選確率が下がるので、あまり応募してほしくないのが、本音です。
みなさんどんな推し活をしていますか? ぜひ職場の仲間と推し活について話し合ってみてください。(岡田崇顧(たかみ)、高知生協病院)
(民医連新聞 第1819号 2024年12月2日・16日合併号)
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