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民医連新聞

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ケアを考え対話を 認知症実践セミナーを開催

 10月19日、認知症実践セミナーをWEBで開催し、400人が参加しました。
 最初に、北里大学病院相模原市認知症疾患医療センター長で医師の大石智さんが、「認知症と診断されている人へのケア」について講演しました。ケアにある加害性を弱める工夫や、意思決定が注目される理由を自覚することなどを指摘しました。また、認知症の人と家族の会代表理事の鎌田松代さんは、「『共生社会の実現を推進するための認知症基本法』で介護のある暮らしも安心」について講演をしました。
 指定報告では、大阪・東大阪生協病院、医師の橘田亜由美さんが「もの忘れサポート外来から―レカネマブ投与の経験」、山梨・甲府共立病院、看護師の原田有佳さんが「認知症マフのとりくみ」、埼玉・老健みぬま、介護福祉士の山田茂さんが「介護事業所での認知症の実践報告」の経験と実践を報告しました。
 参加者からは、「無意識に認知症のある人を傷つけているかもしれないと気づいた。スティグマを自覚し、認知症の診断がついた方ではなく1人の人として対話をすることが大切」「認知症基本法で『基本的人権を享有する個人』を明文化させたことは非常に意義がある。当事者・関係者の運動の成果」「レカネマブ投与のさまざまな条件、効果や副作用を理解できた」「利用者主体のレク企画が素晴らしい。オレンジカフェ再開に向けて参考になった」などの感想がありました。(全日本民医連介護福祉部 若林剛)

(民医連新聞 第1818号 2024年11月18日号)