核廃絶は「人類の課題」 日本被団協がノーベル平和賞
2024年のノーベル平和賞が、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)に授与されることになりました。ノーベル賞委員会が10月11日、ノルウェー・オスロで発表。これを受け日本被団協は12日、都内で記者会見を行いました。
会見場には代表委員の田中煕巳(てるみ)さん(92)をはじめ5人が出席。広島、長崎などともWEBでつなぎ、被爆者7人がそれぞれ、先人やこれまでの運動に思いを馳せ、受賞の喜びを語りました。核兵器の廃絶について田中さんは「人類の課題」と強調。あらためて、日本政府に核兵器禁止条約の批准・署名を求めました。
記者からは、石破首相の「核共有」論についての質問も。田中さんは「怒り心頭、論外」と語気を強め、批判しました。事務局次長の和田征子さんも厳しい表情で、被団協が日本の草の根から被害者として核兵器の恐ろしさを訴えてきたことを指摘。「その日本が加害国になることは許さない」と語りました。
核なき世界をめざし、ともに歩んできた全日本民医連は、会長声明「日本原水爆被害者団体協議会のノーベル平和賞受賞を心から歓迎する」を発表しました(全日本民医連ホームページ参照)。
(民医連新聞 第1816号 2024年10月21日号)
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