ともに未来の看護師育成を 看護師受け入れ担当者研修交流集会を開催
5月27~28日、第46期第1回看護師受け入れ担当者研修交流集会を開催し、44県連228人が参加しました。第46期運動方針について学習し、各チーム報告ではナースアクション・高等教育無償化へのとりくみ紹介動画、ホームページ「きらり看護」・SNS活用について紹介。「未来の看護師をともに育成しよう」をテーマに、北海道・勤医協札幌看護専門学校副学校長の花田未希子さんが講演しました。実習指導で大事にしていることとして、心理的安全性を確保することや学生に一人の大切な人間として接することを紹介し、教育的な意図を持った問いを投げかけることなどを通して、民医連の後継者を育成する重要性を共有しました。
入退職4月調査では、2023年度新卒看護師入職者数911人、目標達成率75・9%と大変厳しい結果でした。また地域では、看護養成学校の定員割れ・新入学生受け入れ中止・閉校の報告が多く、大学・公的病院・中核病院の離職者増加による大量採用など、人材の流動化、採用試験の時期の早期化などの看護師確保の困難さが激化しています。
このような厳しい情勢を踏まえて県連・法人、事業所のとりくみの指針として活用できるよう、「看護学生委員会活動の基本となるもの」改訂案を発表。民医連の看護を継承し発展させていくために、臨地実習の受け入れや高校生対策・奨学生確保の活動の大切さを強調しています。
集会終了後、厚労省と文科省に要請し、国会あてに高等教育無償化を求める国会請願署名の第2次分を提出しました。(全日本民医連職員育成部 杉山基樹)
(民医連新聞 第1808号 2024年6月17日号)