最高裁判決待たず解決を 優生保護法問題院内集会を開催
3月21日、優生保護法問題の全面解決をめざす全国連絡会は、衆議院議員会館で「最高裁判決を待つまでもない! 優生保護法問題の政治的早期・全面解決を求める3・21院内集会」を開催。現地は359人が参加し、WEBからは227アクセス、国会議員や秘書合わせて40人が駆けつけました。
集会では国会議員や国賠訴訟をたたかう原告、支援者らがリレートーク。与野党各党の国会議員が発言し、国会として政治決断を行い、全面的な解決に向けて奮闘する発言があい次ぎました。原告は何も知らないまま不妊手術をされ、人としての尊厳を奪われた苦しみを訴え、それに正面から向き合おうとしない国の姿勢を批判して、一日も早い被害の救済と正式な謝罪を求めました。そのほか、芥川賞作家の市川沙央さんなど、著名人からも連帯のメッセージが届きました。
主催者は、最高裁判所に人権の砦(とりで)として正義・公平の理念にもとづく判決を求める署名が、この日までに26万9969筆が集まったと報告。5月29日の最高裁判決を待たず、全国の訴訟で上告を取り下げ、一刻も早い救済・謝罪、過ちをくり返さないためのとりくみや、優生思想をなくすために行動することを求めるアピール文を大きな拍手で採択しました。
集会後に首相官邸前でアピール行動を行い、岸田首相や国会議員に一日も早い政治解決を求め、優生思想から脱却する決意を呼びかけました。
(民医連新聞 第1804号 2024年4月15日号)
- 記事関連ワード