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民医連新聞

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新入職員のみなさんへ グローバルな視点で学び成長を 全日本民医連会長 増田剛

 新入職員のみなさん、就職おめでとうございます。全国8万2000の職員、355万の共同組織の仲間たちがみなさんを熱烈に歓迎します。
 4年におよんだ新型コロナウイルス感染症への対応、丸2年が経過してなお収束のめどすら立たないロシアのウクライナ侵略、昨年10月から続くパレスチナ・ガザ地区での市民への虐殺行為、そして、待ったなしの状況になっている気候危機など、世界の人びとが結束して乗り越えなければならない多くの重大事に、私たちは直面しています。どれも、医療・介護の現場に飛び込むみなさんにとって無関係ではありません。
 今の日本は、世界で起こっている不法な暴力を理由に、かつてないほどの大軍拡と武器輸出など、戦争できる国づくりに一路すすんでいるようにも見える状況です。大前提としての平和、そして個人の尊厳と多様性が尊重される環境がなければ、本来の医療・介護実践は行えません。みなさんには、ぜひ、グローバルな視野で物事を捉える医療・介護職として成長してもらいたいと切に願います。
 民医連(全日本民主医療機関連合会)は、いのちと健康を大切にしたいと願う労働者や農民、地域住民の熱い思いをその源泉として1953年に誕生し、昨年6月に70周年となりました。今年2月には沖縄で第46回定期総会を行い、「非戦、人権、暮らし」を掲げ、多様性の尊重・ジェンダー平等の実現、そして、ケアの視点で社会や政治に働きかけていく運動方針を確立しました。
 みなさんといっしょに、学び成長しながら、個人も組織も発展していけることを期待しています。がんばりましょう。
 民医連にようこそ。

(民医連新聞 第1803号 2024年4月1日号)