石川・能登半島地震で甚大な被害 ささえ、つながり、全国支援を
1月1日午後4時10分、石川県能登地方で発生した能登半島地震は、石川県志賀町で震度7を観測し、北海道から九州にかけて最大震度6強を観測しました。1月15日現在、死者は222人、陸路や通信の寸断など救助活動は難航し、1万9000を超える人が避難生活を強いられています。
全日本民医連は、石川民医連災害対策本部と、現状と今後の支援を協議。情報収集と長期的な支援に向けた本部体制構築のため、MMAT(民医連災害医療支援チーム)と、東海・北陸地協担当事務局次長を1月4日に派遣しました。
輪島診療所の周辺は道路の陥没が激しく、車両の出し入れも危険な状態です。室内も物が散乱し、水道の復旧のめどは立っていません。職員の多くが避難所から通っている状況です。現在、避難所にいる患者からの依頼を受けて、処方せんを発行しています。羽咋診療所では野口卓夫所長や研修医、外来看護師で避難所訪問を実施し、避難所の改善提案をしています。輪島菜の花薬局では、錠剤分包機が倒れ、散剤台のガラス棚が割れ、瓶が散乱しています。輪島診療所からの要望で、処方対応しています。
石川県健康友の会連合会は、安否確認や相談支援、民医連事業所と連携し、地域で健康を守るとりくみの具体化を呼びかけました。奥能登中部中能登支部は、みんなで集まる臨時のサロンの会場確保を町に相談中。金沢北夕日寺支部は、奥能登から家族で親戚宅に避難してきた人向けに、居場所「ともだち村」を開き、日中過ごせるよう準備をすすめています。
石川民医連は、輪島診療所と輪島菜の花薬局の職員の休息とメンタルサポート、事業活動の維持のため、職員の派遣と物資を定期的に輸送する便を開始しました。
全日本民医連は、長期間を見据えた支援を継続的にすすめるために、人的支援、義援金と石川民医連への激励・連帯を呼びかけています。物資支援は、当面現地からのニーズに対応しながらすすめていきます。
現地ニュース「能登半島地震 石川民医連災害対策ニュース」を全県連に配信しています。(詳細は第ア―821号)
(民医連新聞 第1798号 2024年1月22日号)