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民医連新聞

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報復の連鎖、力で支配許さない 国会前11・3憲法大行動に4000人

 77回目の日本国憲法公布の日を迎えた11月3日、東京・国会正門前で「つなごう! 憲法をいかす未来へ11・3憲法大行動」がありました。主催は、戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会と、9条改憲NO! 全国市民アクション。約4000人(主催者発表)が参加しました。
 オープニングは、社会運動と音楽活動をつなげようと活動する女性3人組「公園でChill」。明るく力強い歌声が秋空に響きました。
 主催者を代表して藤本泰成さんがあいさつ。「なぜ今世界は、人びとが憎悪のなか報復を重ねることを止められないのか。日本は平和をつくり出す基盤を確立できているか。平和憲法を守るために、ともに考え行動していきたい」と呼びかけました。社民、沖縄の風、れいわ、立憲、共産の各国会議員が連帯あいさつしました。
 斉藤小百合さん(恵泉女学園大学教授・憲法学)は、岸田政権や改憲勢力が持つ、力で他者を支配する家父長制的価値観が、日本国憲法の対極にあることを指摘。「多様な私たちがともに生きていける社会を保障する憲法を、なんとしても次世代に受け継ぎたい」と。清水雅彦さん(日本体育大学教授・憲法学)は、安保3文書との矛盾解消のために改憲をねらう政府・与党、維新の危険性を強調。「労組と市民と野党の共闘で、政権交代を」と訴えました。
 リレートークでは、沖縄の加藤裕さん(弁護士)が辺野古新基地建設問題、福島の大賀あや子さん(「避難の権利」を求める全国避難者の会)が原発事故処理水海洋放出問題、保団連の住江憲勇さん(医師)がマイナンバーと保険証廃止問題について話しました。
 「戦争反対」「9条生かして平和を守ろう」「政治を変えよう」とコール。集会後、エジプト・カイロ出身の数組の親子が、「FREE! ガザ」「子ども殺すのやめろ」などと訴え、集会参加者が連帯して声をあげました。

(民医連新聞 第1795号 2023年11月20日)