第16回全日本民医連 学術・運動交流集会に1000人 安心して住み続けられる公正な社会の実現と医療・介護を守るたたかいの前進を
10月13~14日、第16回全日本民医連学術・運動交流集会を石川県金沢市の金沢市文化ホールで開催し、WEB参加含め、約1000人が参加しました。ポスターセッションで570演題を発表し、3つのテーマ別セッションを行いました。(長野典右記者)
集会テーマは「70年の歴史を礎に、ケアの倫理が貫かれる無差別・平等の医療・介護・福祉の実現と、人権・ジェンダー平等・気候正義・平和が護られる公正な社会の実現をめざし、みんなで集い語り合おう」。オープニング企画は石川民医連の職員もメンバーの、かほく市の市民吹奏楽団サックスユニット「かほっくす」が演奏しました。
本集会実行委員長の伊藤真弘さんは、「4年ぶりに現地で開催できた。私たちは少子高齢化社会のなか、医療・介護の一体的な提供で地域の高齢者をささえていく必要がある。本集会で医療・介護活動のいきいきとした実践を学習交流し、だれもが安心して住み続けられる公正な社会実現と医療・介護現場を守るたたかいが前進することを願っている」とあいさつ。
全日本民医連増田剛会長は「45期はケアの大切さ、重要性を強調しているが、今年の211国会はとてもひどい国会だった。今の政治をケアの視点で改革していかないと、人権保障やいのちを大切にする社会は実現できない。ケアの倫理を日々の実践に生かしながら前進するために、今回の集会が確かな結節点になることを期待している」とあいさつしました。また石川民医連中内義幸会長が開催県連としてあいさつしました。
社会学者で東京大学名誉教授の上野千鶴子さんが「最期まで住み慣れた地域で 多職種協働がささえる在宅生活」をテーマに記念講演しました。午後は18のテーマでポスターセッションを行いました。
2日目は、(1)住み慣れた地域で食べることにこだわる~食に寄りそうとりくみと職種連携~、(2)LGBTQ当事者が安心してかかることのできる事業所をつくるとりくみの交流と前進を、(3)人権しゃべり場in@石川~social action やるんやよ~、の3つのセッションを行い、各地の実践の報告と討論で交流しました)。
青森・健生病院の宮澤千裕さん(医師)は「初めての参加だったが、各地の実践を学び、全国の多職種の仲間とつながることができた」と感想を語りました。
(民医連新聞 第1794号 2023年11月6日)