第五福竜丸展示館で学ぼう ビキニ事件から70年を前に
東京都夢の島公園内にある都立第五福竜丸展示館の学芸員、市田真理さん(第五福竜丸平和協会事務局長)と蓮沼佑助さんが9月1日、東京・平和と労働センターを訪れ、全日本民医連四役会議で懇談しました。
第五福竜丸は、1954年3月1日にアメリカが中部太平洋のマーシャル諸島ビキニ環礁で行った水爆実験で被ばくした、静岡県焼津の遠洋マグロ漁船です。67年に廃船となり、ゴミの処分場「夢の島」に放置されていた船体は、原水爆禁止と平和を願う市民による運動の末に保存され、76年6月、都立第五福竜丸展示館として開館。第五福竜丸だけでなく、多くの船舶が被害を受けた「ビキニ事件」の実相を伝えています。
市田さんは、来年のビキニ被ばく70年周年プロジェクトのひとつ、劇団・燐光群による舞台「わが友、第五福竜丸」も紹介。11月17日からの東京公演を皮切りに全国で順次、公演予定です。
全日本民医連は、ビキニ事件で被ばくした元漁船員らの裁判を支援しています。市田さんの「職員研修などで利用してほしい」との呼びかけに、全国で応えていくことを確認しました。(見学の相談は同展示館まで。電話:03―3521―8494)
(民医連新聞 第1792号 2023年10月2日)
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