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民医連新聞

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次の80周年に向け、人権、平和、社会進歩のために前進を 全日本民医連 創立70周年記念式典を開催

 8月19日、全日本民医連創立70周年記念式典を東京ドームホテルで開催し、フランスや韓国、キューバ大使なども含め、約360人が参加しました。(長野典右記者)

 スローガンは「コロナ禍を乗り越えて、今つながろう! 行動しよう! いのちと人権が守られる平和・公正な未来へ」。
 実行委員長の加賀美理帆さんは「テーマはケアの大切さや倫理を共通認識にするもの。ロゴマークは今後の10年、多様性を尊重し、いのちと人権を守るため、当事者性をもってつながっていくことを表している」と開会あいさつしました。

草の根の連携を

 主催者あいさつで全日本民医連の増田剛会長は「人びとの困難あるところに民医連あり、『まず診る、援助する、なんとかする』ことで、多くの人びとに寄り添い歩んできた70年だった。10年後の80周年に向け、人権、平和、社会進歩のために今まで以上に奮闘する決意だ」とのべました。
 来賓6人があいさつし、伊藤塾塾長の伊藤真さんは「日本は戦後77年間、戦争をしてこなかったが、油断していると国の形が変わる。戦争の加害と被害を避けるには憲法9条を生かすことが大切。理想をこれからも受け継ぎ、草の根の連帯の力を発揮しよう」と語りました。

最優秀賞に一字で表す「継」

 70周年記念事業企画として、手記「私と民医連」(応募総数39人)、一字で表す「私の民医連」(同122人)、写真「民医連で働く職員」(同38人)を募集。一字で表す「私の民医連」で最優秀賞を受賞した、福島民医連事務局の松崎聡さんに、全日本民医連事務局長の岸本啓介さんが賞状と記念品を贈りました。
 松崎さんは「会津若松に診療所をつくる運動をしていた父親の意思を継承し、これからの人たちに思いをつなぐために『継』という文字を使った」と、作品をつくるきっかけを語りました。

参加者で「ふるさと」を

 日本赤十字看護大学名誉教授の川嶋みどりさんが「歴史の岐路に立って平和と人権を守り抜く責務」をテーマに記念講演を行いました。
 文化行事は、ナターシャ・グジーさんによるウクライナの民族楽器バンドゥーラの演奏。ナターシャさんは6歳の時にチョルノービリ原発事故に遭い、原発から3・5キロ地点で被ばくしました。現在は日本で平和を願い音楽活動をしています。「わがキエフ」をはじめ7曲を披露し、最後の「ふるさと」は、会場の参加者もいっしょになって歌いました。
 記念式典終了後は、レセプションを行い、懇談しました。

(民医連新聞 第1790号 2023年9月4日)