多機能・地域密着が鍵 第4回病院長会議を開催
6月9~10日、第45期第4回全日本民医連病院長会議を、4年ぶりに対面で、東京の会場とWEB参加の併用で開催しました。全国から対面で75人、WEBで24人が参加しました。(1)情勢と役割について認識を深める、(2)経験交流で病院づくりの前進に結びつける、(3)病院長の成長の糧にすることを目的に開催しました。
最初に全日本民医連副会長の山本一視さんが、民医連病院の存在意義、民医連病院長の役割について問題(論点)提起しました。「全国の民医連病院長は経営問題、医師確保など、大きな課題を抱えながら診療報酬改定など難しい局面に対峙(たいじ)し続けている。民医連のスケールメリットを強みに、つながりを深めながら、この難局を乗り切っていこう」とのべました。
日本慢性期医療協会名誉会長で平成医療福祉グループ会長の武久洋三さんが「これからの病院経営をどうする」と題して記念講演。「ポストアキュート(急性期後)の長期入院に頼っては病院が生き残ることは困難だ」と指摘。「これからは多機能・地域密着が鍵になる」と、「民医連の病院の出番だ」とエールを送りました。
宮城厚生協会元理事長で、全日本民医連元副会長の水戸部秀利さんが「私と民医連―半世紀の医師人生を振り返って―」をテーマに、医師人生のなかでたびたび訪れた人生の分岐点の状況や心境について話しました。2日目は、5つの指定報告を行い、両日とも班別討論を行いました。
最後に全日本民医連副会長の山田秀樹さんが、まとめと閉会のあいさつを行いました。(『民医連医療』編集部 中村こころ)
(民医連新聞 第1786号 2023年7月3日)