確保育成の実践学ぶ 看護師受け入れ担当者研修交流集会
5月29~30日、第45期第2回看護師受け入れ担当者研修交流集会を都内で開催し、44県連227人が参加。4年ぶりの対面集会でした。
1日目は、看護職員処遇改善評価料に対するアンケート概要、ナースアクションのとりくみを報告。また、新卒看護師受け入れ調査結果から、看護師受け入れが2022年度は1046人と、11年連続で1000人を超え、今後は看護師の担い手を増やし、ささえるとりくみと民医連の後継者育成・奨学生確保が課題であることを共有しました。卒1アンケートでは、悩んだときに相談する相手は、「同期」が36%ともっとも多い結果でした。それを踏まえ、神奈川・川崎協同病院の鈴木奈美さんが、就業時間内に入職1年目同士が交流する場を設けたピアサポートの実践を報告し、その重要性を確認しました。
2日目は「地域・在宅看護論でのフィールドワークのとりくみ~民医連看護師等養成所での教育実践~」と題して、東京・勤医会東葛看護専門学校副学校長の山田かおるさんが、夜回りや福島第一原発フィールドワークなどを通して成長した学生の姿を報告しました。夜回り活動の医療相談では、学生が路上生活者に支援物資を渡すときに、自分だけ手袋をはめていることが不平等に感じたため手袋を外したエピソードや、フィールドワークを通して「社会問題に対して実践の一歩を踏み出せた自分を誇らしいと思う」という、学生の受け止めから学んだことを語りました。
最後に「きらり看護」WEBサイトでは、各地のとりくみなどの学習動画を掲載していることを紹介し、その活用を訴えました。(全日本民医連職員育成部 杉山基樹)
(民医連新聞 第1785号 2023年6月19日)