戦争させないことがもっとも大切 全日本民医連 オリエンテーションに新入医師184人
4月13日、全日本民医連新入医師オリエンテーションをWEB開催し、新入医師184人、職員106人の合計290人が参加しました。午前の部では入職を祝い、全日本民医連の増田剛会長があいさつし、副会長の山田秀樹さんが気候危機時代の医師として、SDH(健康の社会的決定要因)の視点を持ち、ひろい視野で物事を捉え考えることを呼びかけたミニ講演、群星(むりぶし)沖縄臨床研修センター長の徳田安春さんが「人類への脅威と医師の役割」をテーマに記念講演をしました。参加者は熱心に耳を傾け、その後の班討論では活発な議論が交わされました。昼の休憩時には、ウクライナ出身のバンドゥーラ奏者ナターシャ・グジーさんが入職を祝して演奏。参加者一同が美しい旋律と平和への願いに思いをはせました。
午後からは3人の先輩医師よるこれからの研修に向けたメッセージと、看護師を代表して全日本民医連理事の河本真理さんが激励の言葉を贈りました。
各グループで研修宣言を作成し、医師の社会的役割に立って多職種連携をすすめ、SDHの視点を養うといった各自のめざす医師像が書き記されました。その後、臨床レクチャー講演を医師研修委員会副委員長の谷本浩二さんが行いました。
参加者からは「医師にとってもっとも大切なことは、戦争をさせないことだという言葉が心に響いた」「全国の仲間とともに自らの医師像を育む得難い時間だった」との感想が出され、新入医師が民医連での医師人生をスタートさせました。(全日本民医連医師部 荻生雄毅)
(民医連新聞 第1782号 2023年5月1日)