事務が運動の推進者に 「3つの役割」実践交流集会ひらく
全日本民医連事務育成委員会は3月24~25日、民医連事務集団「3つの役割」実践交流集会を都内で開催。民医連事務集団の3つの役割を踏まえて活動を交流し、確信を深めることなどが目的で、おおむね10年目まで、20~30代の事務職員を中心に、41県連から、181人が参加しました。
初日は「事務とのかかわりで成長した経験、期待すること」と題して、他職種がパネルディスカッションを行い、3人が発言。
長野県民医連(4月から松本協立病院)の光武鮎さん(医師)は研修医時代、「常に評価され続けることがつらく、医局事務が仕事と関係ないことも話せる環境をつくってくれたことが、ありがたかった」とふり返りました。
千葉健生病院の齋藤美希さん(看護師)は、管理部として経営、経理、行政への申請などで「事務の力を借りている」と発言。
宮崎生協病院の野田藍さん(理学療法士)は、部門責任者として組織づくりや予算づくりなど、くり返し事務に相談していることに触れ、「職種間の考えの違いを楽しみ、理解しあう」ことの大切さも強調しました。
続く実践交流では、7会場に分かれ、無料低額診療事業、共同組織活動、社保・平和活動、事務養成など50演題が報告されました。
2日目は、全日本民医連の増田剛会長が記念講演。世界的な激動の情勢や、国内の人権問題などを紹介し、事務が社会運動にとりくむ意義や「多職種協同の当事者であり、コーディネーターであること」などを強調。民医連事務集団への期待を語りました。
その後は班討論を行い、2日間の感想や、それぞれの日常の悩み、民医連に入職してからの思いなどを交流しました。
最後に参加者投票による優秀演題表彰を行い、最優秀演題は北海道・千葉一輝さん(勤医協中央病院)の「Jet会(事務が楽しく教え合う会)事務職員育成のとりくみ」が選ばれました。
(民医連新聞 第1781号 2023年4月17日)