新入職員のみなさんへ 結成70年迎え平和の波大きく 全日本民医連会長 増田剛
この春、新たに民医連の事業所に就職されたみなさん、おめでとうございます。そして、私たちの事業と運動に参加してくれたこと、心から歓迎します。
全日本民医連は、いのちと健康を大切にしたいと願う労働者や農民、地域住民の熱い思いをその源泉として、1953年に結成されました。今年の夏で満70歳になります。
8万人を超える職員、約360万の共同組織の仲間たちが地域で医療・介護、そして、健康づくりの活動にとりくんでいます。病人や要介護者が、個々人として抱える社会的諸問題まで含めて、それらに向き合い、人生を豊かに過ごすことを全力で支援するのが私たちの役割です。
医療・介護のプロフェッショナルとして、自己研さんに絶え間なく努力するとともに、憲法の価値を学び、人権が大切にされる公正で平和な社会の実現をめざして活動しています。
今年は、3年におよぶコロナ禍の教訓を、今後の医療・公衆衛生の構築のために生かすことが求められる1年になります。加えて、ロシアによるウクライナ侵略という無法に対し、国際社会が結束して、平和の波を強く大きくする1年でもあります。
気候危機や原発回帰、そしてジェンダー格差や大軍拡政策を、地球環境保全、脱炭素・再生可能エネルギーへの転換、ジェンダー平等、非軍事多国間安全保障という、国際的なスタンダードに軌道修正しなければなりません。
みなさんの参加で、事業と運動が大きく発展することを願っています。ともにがんばりましょう。
(民医連新聞 第1780号 2023年4月3日)