受診を相談場所に 産婦人科医師交流会を開催
1月28日、第8回産婦人科医師交流会をWEB形式で開催し、12県連から初期研修医10人、後期研修医2人、医学生2人を含む、合計39人が参加しました。本交流会は「全国で奮闘している産婦人科医師の交流と仲間づくりを行う」「産婦人科医師の確保と養成について討議を行う」の2つを獲得目標として開催しました。
青森・健生病院の高橋亜実さんが「産婦人科診療ビギナーズブック『産婦人科への一歩』ができるまで」を指定報告しました。産婦人科受診への心理的ハードルを取り除き、「相談場所」として産婦人科を受診する意義を発信したいとの思いを語りました。神奈川・川崎協同病院の吉田絵理子さんが「LGBTQと医療~産婦人科医のみなさんに向けて~」をテーマに記念講演。性的少数者の視点から見た医療アクセスへの壁と、それが生み出す健康格差、多様な性自認に配慮した対応の第一歩とアドボケイト(権利の代弁・擁護者)について語りました。
経験交流では、5人がまれな受診症例を発表。SDHの事例や、合併症を各診療科間の連携で手術へつなげたチーム医療などについて報告があり、診療現場で対峙(たいじ)する地域医療を垣間見ました。
その後のディスカッションでも活発な意見交流が行われ、参加者からは「もっと頻回に開催してほしい」「今の自分にできるアドボケイトがあると知り、力をもらった」「医局に持ち帰ってひろく共有したい」といった感想が寄せられました。(全日本民医連医師部 荻生雄毅)
(民医連新聞 第1777号 2023年2月20日)