「軍拡病」止める行動を 九条の会・医療者の会が連続学習会
1月21日、東京都内で九条の会・医療者の会が、連続学習会の第1回を開催し、現地とオンラインで約150人が参加しました。群星(むりぶし)沖縄臨床研修センター、センター長の徳田安春さんが「戦争・9条・医療~私が伝えたいこと~」と題して講演しました。
徳田さんは、自身が師事した故日野原重明医師に教わった、医師にとってもっとも重要なことは「戦争をさせないこと」だと紹介。「不戦」ではなく、より強い「非戦」が必要だと訴えました。
国民の声を無視して大軍拡に走る日本政府は、「軍拡病」にかかっていると指摘。「メディアも動員して社会保障を切りすて、軍拡に突きすすむ現状は戦前の日本に重なる」と警鐘を鳴らします。またアメリカの銃規制運動を例にあげ、「沈黙は賛同であり、いのちの問題には医療従事者が声を上げることが必要」と強調しました。
沖縄では昨年の安保3文書の閣議決定から軍事拠点化が加速し、連日、日米の軍事訓練が行われていて、すでに戦争前夜のようだといいます。「県外では報道すらないが、沖縄の現状を早期診断として、日本全国の未来だと思い見てほしい。そしていっしょに行動してほしい」と訴えました。
(民医連新聞 第1776号 2023年2月6日)