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民医連新聞

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第15回 看護介護活動研究交流集会 オンライン開催 挑もう!! いのちとくらしの護り手として 憲法を守り、綱領実践の看護・介護を

 全日本民医連は10月29日、「挑もう!! いのちとくらしの護り手として 憲法を守り、綱領を実践する看護・介護」をスローガンに、第15回看護介護活動研究交流集会を京都会場と、オンラインで開催。午前中の全体会には2500人、午後のテーマ別セッションには1500人が参加しました。

演題は記録の宝

 冒頭、同交流集会運営委員長の植本みゆきさんが「コロナ禍、突きつけられる倫理観、終わらない業務、先が見えない状況に心が折れそうになるなかでも、民医連の医療・介護活動の基本姿勢、『まずみる』『援助する』『なんとかする』を実践してきた。507演題には、患者・利用者の生きるをささえるとりくみが詰まっている。記録の宝を共有発展させ、確信と明日へのエネルギーに」とあいさつしました。
 全日本民医連の増田剛会長は「新型コロナウイルス感染症拡大のなか、最前線で奮闘したのは看護・介護のみなさん。ケアの価値を学び生かすこと、ケア労働をジェンダー平等ですすめるのは世界の常識。平和と社会保障は大きな岐路に立ち、軍事的均衡では戦争は止められないという事実に学んだ憲法9条を持つ日本の歴史に確信をもち、憲法を守り綱領を実践しよう」と語りました。
 京都民医連会長の中川洋寿さんはあいさつで、「新型コロナ感染は平等でも、被害や影響は不平等・不公正。ぜい弱な医療・介護の改善が急務。オンラインでは顔も心のマスクもはずして、今日(京)から明日へ大いに交流しよう」と呼びかけました。
 動画、「京都深掘り企画」では、山本宣治の孫、京都・九条診療所医師の山本勇治さんが山宣の生活や、自身が民医連に参加するきっかけを語りました。また共同組織が語る、たんご協立診療所建設の経過、京都府北部にある米軍基地、ユニチカ・宇治の二硫化炭素中毒でのあさくら診療所の活動を紹介しました。京都の名所のひとつ二条城を、石垣の積み方も含めて説明しました。

原発止めた元裁判長

 福井地裁元裁判長の樋口英明さんが「私が大飯原発を止めた理由」をテーマに記念講演。「原発事故は極めて甚大な被害をもたらすので高度の安全性が求められるが、我が国の原発の耐震性は極めて低いため原発の運転は許されない」と、東京電力福島第一原発事故や耐震基準などを事例に指摘しました。
 午後からは、(1)感染管理の先にある光、(2)その人の最善に向けて~身体拘束~、(3)多職種連携のこれから、(4)多様性を認め合い心理的安全性が保てる職場づくりをめざそう、の4つのテーマに分かれてセッションを行いました。
 一般演題は10月29日~11月21日までオンデマンド配信し、職場での視聴も呼びかけています。

12月3日に演題表彰

 12月3日にクロージングセレモニーを開催し、演題表彰も行います。「民医連職員へのメッセージ 挑もう!! いのちとくらしの護り手として―憲法を守り綱領を実践する看護介護―」をテーマに日本赤十字看護大学名誉教授の川嶋みどりさんが記念講演を行います。
 オープニング・クロージングセレモニーは、集会WEBサイトにてオンデマンド配信します(配信期限は2023年1月末日まで)。

(民医連新聞 第1772号 2022年11月21日)