９月１１～１２日、「富士のふもとに思いをはせ、コロナ禍に立ち向かい、つながり広げる共同の“わ”～憲法・平和・いのち・人権を大切に誰ひとり取り残さないまちづくりを！～」をテーマに、第１５回共同組織活動交流集会in山梨をオンラインで開催し、全国から２５００人が参加しました。同集会は前回１８年の神奈川県横浜市から４年ぶりの開催。オープニングでは笛吹高校がすいれき太鼓を披露しました。
　山梨健康友の会会長の望月優さんは「ウクライナでの戦争を口実に９条改憲、大軍拡がねらわれ、許せば社会保障が切りすてられ、格差と貧困がいっそう深刻になる。今こそ共同組織の活動のひろがりが求められる。地域での経験を交流しよう」と開会あいさつ。全日本民医連の増田剛会長は「待ちに待った４年ぶりの開催。団結と連帯で乗り越えた山梨勤医協倒産の教訓を発信し、最高の２日間してほしい」と呼びかけました。現地山梨民医連会長の平田理さんが歓迎のあいさつを行いました。
　全日本民医連共同組織活動交流全国連絡会代表委員の白鳥操さんと、秋元稔さんが基調報告。京都大学大学院教授の近藤尚己さんが「貧困・格差による健康問題と共同組織の役割」をテーマに記念講演をしました。
　指定報告は、福岡・ふくおか健康友の会の「９条を守るためのとりくみ」、滋賀健康医療生協湖南甲賀支部の「小型乗合自動車公共交通事業について」、岡山・ひだまりの里病院の「空き家対策からはじまった『認知症にやさしいまちづくり』」、宮城・大崎健康福祉友の会の「３０００人対話に寄りそい行動にとりくんで」。現地企画として、「山梨勤医協の倒産から再建のたたかいと教訓」を上映しました。
　分科会は７つのテーマで１７４演題を報告。閉会式では、沖縄医療生協副理事長の大城郁男さんが「沖縄県知事選と復帰５０年の今」の特別報告をしました。
　次回開催地の岡山のみなさんが、２年後のとりくみを持ち寄って再会することを呼びかけました。（次号で詳細報告）

（民医連新聞　第1768号　2022年9月19日）