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民医連新聞

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当事者参加のグループホーム開所 ともに歩むことが基本理念

 若年性認知症の人を積極的に受け入れるグループホーム「アカシアの家 ファンハウス」が5月、埼玉県三郷市にオープンしました。民医連では初めてで、全国的にも珍しい施設です。施設の名称は45歳で認知症と診断された若年性認知症の当事者が考案し、ファン(楽しい)ハウス(家)という意味。「認知症でもできることはたくさんある。入居者が楽しく暮らせる生活の場に」との願いが込められています。
 建物は認知症の本人と家族の意志を尊重したつくりに。庭には畑があり、入居者と職員で野菜を植えて収穫する予定です。居間には対面式のキッチンを置き、顔を見ながら調理をいっしょに楽しめる工夫が。
 居室(各階9部屋)には入居者で洗濯物を干せる物干し台を設置。一人暮らしのイメージをめざしました。「毎日、体を洗いたい」という人も想定して、お風呂の他にシャワー室もあります。
 施設長の寺田慎さんは「入居者のこれまでの人生を尊重し、地域とつながり、社会で働き続けることができるような支援をしたい。ゆったりとした時間が流れるように工夫しました」と言います。
 開設法人理事長で「クリニックふれあい早稲田」(三郷市)院長の大場敏明さんは「職員が入居者を“ささえてあげる”のではなく、“ともに歩むこと”が基本理念」と話しました。(『いつでも元気』編集部 新井健治)

(民医連新聞 第1760号 2022年5月23日)

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