社会的処方を文化に 第7回診療所交流集会を開催
9月18日、第7回診療所交流集会をオンラインで開催し、260人を超える人が参加。大島民旗委員長より問題提起、下川久美子委員が診療所アンケートの概要を報告しました。川崎市立井田病院の医師、一般社団法人プラスケア代表理事の西智弘さんが「社会的処方~地域のつながりで人を元気にする仕組み~」で記念講演。「社会的処方の基本理念は人間中心性、エンパワメント、共創。そして社会的処方を文化にするためには地域を耕し、育てていくことが重要」と指摘。「地域のなかにどういう人たちがいるかを知ることから始め、3年後、5年後に少しでも変わることをめざして活動を」とメッセージがありました。
指定報告では大阪・耳原鳳(おおとり)クリニックのNPO訪問やワクチン難民への出張接種などアウトリーチ、栃木保健医療生協は市医師会長や地元新聞社の記者を交えた勉強会や他法人と開業医との三者で運営する子ども食堂、また静岡・浜松佐藤町診療所は、地元の大学から初期研修や臨床実習を受入れ、東京・立川相互ふれあいクリニックは発熱外来や玄関でのトリアージなどを報告しました。
参加者からは「オンラインなので、同じ事業所から複数で参加できて良かった」「できることから始めていきたい」という感想がありました。(全日本民医連医療介護福祉部 虎瀬寛子)
(民医連新聞 第1747号 2021年10月18日)