増田剛会長は９月１日、以下の「新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬請求上の是正・改善を求める要請書」を国に提出しました。

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　新型コロナウイルス感染症の第５波という未曽有の感染拡大が全国各地で猛威を振るっています。全国の医療機関、医療従事者は、国民のいのちを守るために、自らの感染リスクの恐怖と向きあいながら連日たたかっています。
　医療機関・医療従事者の根幹をささえる、診療報酬の請求で、正当な支払いが得られない事態が発生しています。
　緊急に是正・改善策を実施するよう、以下、要請します。

〈要請〉

１．新型コロナウイルス感染症にかかる公費負担医療における、保健所の公費番号発行の遅延を改善すること
（理由）
　感染症にかかる公費負担医療は、感染者本人が保健所に申請し、当該管轄の保健所が個々の感染者の公費負担番号を医療機関に交付し、治療を行った医療機関が公費負担番号をレセプトに記載して請求する仕組みとなっている。
　感染が急拡大するなか、保健所から医療機関へ公費負担番号を発行する作業が滞る事態が発生している。請求できない医療費が数カ月にわたり、数千万円におよぶ医療機関も発生している。
　なお、感染者本人が保健所に申請しなければいけない仕組みも、公費負担番号の発行遅延の原因となっていることも申し添える。
２．国保のレセプト審査で、入院中のＰＣＲ検査の３回目以降（同月内）の減点を辞めること
（理由）
　この間、国保のレセプト審査（入院医療分）において、ＰＣＲ検査の３回目以降（同月内）が減点となる事例が報告されている。感染防御の観点などからも当該減点は不適当であると考える。

（民医連新聞　第1745号　2021年9月20日）