福島・宮城で震度6強 事業は継続、翌日から地域訪問開始
2月13日午後11時8分ごろ、福島県沖を震源とする地震があり、同県と宮城県で震度6強の揺れを観測しました。2011年3月の東日本大震災の余震とみられます。
福島・郡山医療生協では、棚が倒れたり、天井や床などの損傷がありましたが、患者・利用者・職員に人的被害はありません。直後から職員が集まって復旧作業をし、事業を継続しています。
生協安積(あさか)支部はコロナ禍でつくっていたLINEグループを活用し、直後から安否確認や被害状況を共有。翌日は朝から支援が必要な組合員宅を訪問し、片付け作業を始めました。組織部長の小抜勝洋さんは、「10年前の震災が教訓になった。地域のことが後回しになってしまったという反省があり、今回はすぐ連絡をとり、地域に踏み出せた」と言います。
桑野支部の理事と運営員でひとり暮らしの組合員を訪問したところ、92歳の女性宅で家具が散乱しており、組織部に連絡。職員4人も加わり、片付けました。
宮城民医連では、泉病院でスプリンクラーが破損し、2階病室や1階が水浸しとなり、患者の病室を移動しました。ひび割れや棚が倒れるなどの被害がありましたが、人的被害はなく、事業を継続しています。県連事務局長の坂田匠さんは、「コロナ禍のうえ、10年前を思い出す揺れで、緊張が高まった。職員のメンタルヘルスにも気を配りたい」と話していました。
(民医連新聞 第1732号 2021年3月1日)