職員が固く団結し地域の期待に応えよう 会長 増田剛
理事会議で増田剛会長が行ったあいさつの概要を紹介します。
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経験のない非常事態です。いくつかの都府県で医療供給体制が破綻しかけており、民医連の事業所も新型コロナウイルス感染症診療の最前線にいます。地域の期待に応え、 職員が団結するために、管理部の結束が重要です。
イタリア、スペイン、フランス、ドイツ、イギリスでは2週間ほどで感染者数が10倍に急増し、アメリカは4週間で1000倍以上。日本では3~4月の4週間で10倍に増加しました。欧州では増加数が頭打ちですが、日本はこれからが本番という実感です。
感染者数に占める死亡者数の割合はイタリア、スペイン、フランス、イギリスは10%超なのに対し、ドイツは2・5%で、その国の医療整備の状況を反映しています。日本は1・5%ですが、悪化の可能性もあります(いずれも4月15日現在)。医療崩壊を起こさないことが重要です。地域医療をささえてきた民間病院が経営的にも人材確保でも存亡の危機です。「地域の民間病院を守れ」の運動に病院団体、医師会、行政などとともにとりくみましょう。
ワシントンポストの分析では、黒人が多数の郡は白人が多数の郡と比べ感染率が3倍、死亡率は6倍で、背景には社会的格差があります(「朝日新聞」4月11日付)。 疾病を生み出し悪化させる要因についてSDHの視点で考察し、その解決に目を向けることの重要性を示しています。
日本政府の緊急経済対策の内容は不十分で、生活が破壊され路頭に迷う国民が大量に生まれる危険があり、緊急性の高い政治課題です。
民医連は組織をあげて全力を注ぎ、長期戦になる覚悟が必要です。各県連・法人、各事業所で活動をトップギアに入れ替え、やりきる構えをつくりましょう。
(民医連新聞 第1714号 2020年5月4日)
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