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民医連新聞

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第14回全日本民医連学術・運動交流集会 民医連の全ての活動が集まる場 韓国社医連から参加 ペク・ジェジュンさん キム・ギテさんに聞く

 韓国社会的医療機関連合会(韓国社医連)から組織委員長のペク・ジェジュンさん(内科医)と事務局長のキム・ギテさんが学運交に参加しました。学運交に参加した感想や、韓国でのとりくみについて聞きました。

■熱く議論する姿に感動

ペク・ジェジュンさん
 初めて参加しました。一般的な学術集会とも違う、「運動交流」と入っている集会。どんな集会なのか、とても気になって参加しました。
 実際に参加し、全国の事業所で働く職員が自分たちのとりくみを持ち寄り、熱心に議論する姿を目の当たりにし、とても驚きました。中でも、発表する内容が多岐にわたっていて、例えば子ども食堂から認知症の人といっしょに畑をやっている話、憲法カフェまであり、まさに民医連のとりくみの全てが集約されていると感じました。
 職員の皆さんが、この発表のために時間をかけて準備し、発表の場で別の事業所の職員と議論し、またお互いに学び合う、この集会はとても大切な場だと感じました。

キム・ギテさん
 会場に入った時、たくさんの人が集まっていて圧倒されました。全国にこれだけの仲間がいて、その人たちが集まって熱心に議論し合う姿が印象的でした。とてもうらやましく感じました。

■韓日の市民団体同士でペクさん

 韓国社医連は結成から1年半。ちょうど1週間後に、初めて学術大会を行います。地域ごとでの発表を予定しています。特徴的なのは、医学生の発表もあること。学生自身が医療過疎の地域で医療支援をしたとりくみの報告もあります。また、グリーン病院による人権を守るとりくみ、具体的には会社のやり方に反発して座り込みを行う労働者への医療支援や、トランスジェンダーの人への医療支援、社会的弱者への医療支援などについても報告する予定です。
 33の医療機関で設立した社医連ですが、現在、58の事業所が加盟するまでに成長しました。いま韓国と日本は政治、外交的に緊張関係にあります。そういう時だからこそ、市民社会団体、特に保健医療団体同士の交流は、正しい歴史認識を土台とする平和的な観点から、両国の関係改善、新しい韓日友好をつくっていく上で重要な役割を果たすと信じています。
 今後もさまざまな方法で交流を広げ、ともに医療と介護活動を実践し、いのちと平和、人権のための連帯をつくっていきたいですね。

キムさん
 いま加盟事業所は58ですが、年内に100をめざしていきたいと思います。しかしこれは、“営業”ですすむものではありません。会員の医師を先頭に、一生懸命私たちのめざす医療活動や運動を知らせ、広げています。
 学運交に参加し、社医連事務局長としていい刺激を受けました。

(民医連新聞 第1703号 2019年11月4日)