台風19号 被害甚大 救援始まる
10月12日に上陸した台風19号は広範囲に甚大な被害となりました。死者74人、55河川が決壊しました(10月16日現在)。
民医連の職員や患者、共同組織の人たちにも被害が出ています。各地の民医連では患者受け入れや地域訪問など、救援活動を開始しています。
全日本民医連は18日の理事会で対策本部を設置、当面の方針を決定しました。
台風19号 地域へ 各地の支援活動
台風19号は各地に甚大な被害をもたらしました。各地で懸命の活動が始まっています。
千曲川が氾濫した長野市にある長野中央医療生協は13日午前7時に対策本部を設置。被害を受けた医療機関から患者20人を受け入れるなどしています。老健ふるさとではトイレが使用できなくなり、胃ろうの患者など16人を長野中央病院に搬送しました。職員の中にも床上、床下浸水の被害が出ています。
長野・東信医療生協では、雨漏りや停電、屋根瓦が飛ぶなどの被害がありました。職員も被災する中、老健なないろで短期入所を受け入れ、組合員と協力して地域の状況把握に努めました。
栃木保健医療生協は14日、理事長、理事などで被害の大きかった地域を回りました。姿川が氾濫した地域の組合員は床上浸水し、「家の中は全部だめ。車だけ高台に避難して無事だった」と話しました。橋や道路も壊れ、ほかにも床上浸水の組合員がおり、地域訪問をする予定です。
福島・わたり生協病院は地下が浸水する被害がありました。福島民医連は阿武隈川の支流が氾濫した伊達市を訪問し、113人が避難する避難所を訪れ、協力を申し出。帰る見通しが立たず、疲労が蓄積しています。郡山医療生協では、阿武隈川が氾濫し1階天井まで浸水した地域を回りました。組合員宅での片付けも開始しています。
浜通り医療生協では、組合員の安否確認と泥出し作業を始めています。
(民医連新聞 第1702号 2019年10月21日)