薬の裏側も学びたい 2019年度薬害根絶デー民医連学習交流集会
8月23日、第20回薬害根絶デーに呼応して全日本民医連学習交流集会を開き、27県連から84人が参加しました。
「薬害の被害者支援と薬害根絶~薬害根絶デー20年‥節目の年に」と題して一般社団法人メディックス臨床・社会薬学研究所所長の片平洌彦さんが学習講演をしました。1971年から今日までの薬害・副作用問題を多数の論文や新聞報道なども使って紹介。「薬害には自然的原因(原因物質)と社会的原因がある。原因物質を摘発しこれを禁止にすれば、個々の薬害の発生は止まるが、それだけでは足りない」「その物質(薬)を原因として作用させた社会的な仕組み、メカニズムが残る限り、問題は形を変えて現れる」と教訓を話しました。
同時に「被害者に会いその声に耳を傾けること」と薬害根絶に向けて参加者にもできる一歩があると強調しました。
「薬学生として、薬の表側だけではなく、裏側をしっかり学び、周りの薬学生にも知ってもらいたい」などの感想が寄せられました。
(全日本民医連育成部 野口昭彦)
(民医連新聞 第1700号 2019年9月16日)