理念やとりくみの一致点確認 韓国・健歯と交流 全日本民医連歯科部
1月13~14日、韓国の「健康な社会にするための歯科医会」(以下、健歯)から招待を受け、ソウル市内で全日本民医連と健歯との交流会と視察が行われました。
交流会には健歯会員のほか、歯科関係者など約50人が参加。全日本民医連の増田剛副会長のあいさつと、岩下明夫副会長から「民医連歯科の歴史と日本の保健医療制度概要」、榊原啓太歯科部員から「日本における往診・訪問診療」、健歯からは「韓国の歯科医療制度」について講演を行いました。韓国では歯科訪問診療が普及していないことから、「訪問歯科診療でできる治療は?」「民医連が全国の訪問歯科診療シェア20%を担っている理由は?」など多くの質問が出されました。
最後に健歯のホン・スヨン共同代表が「もっと交流をしながらお互いに学び、各団体の発展に生かしていきたい」とあいさつしました。
視察では、健歯の会員が参加する移住労働者と難民のための歯科診療所と、非正規労働者、社会活動家を支援する「クルジャム」を訪問しました。クルジャムは、支援が必要な労働者に十分な休息をとってもらい、再び奮闘してほしいという思いで運営され、無償で寝床や食事を提供しています。
この交流を通じて、お互いの理念やとりくみの一致点を確認する機会となり、今後も持続的に交流する機会を設けて行くことが確認されました。
(全日本民医連歯科部 向山憲)
(民医連新聞 第1685号 2019年2月4日)
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