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民医連新聞

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第14回 看護介護活動研究交流集会in宮城 すべてのいのちが輝くために 東日本大震災から7年半の被災地での実践交流

 全日本民医連は九月三〇日~一〇月一日、第一四回看護介護活動研究交流集会を、宮城県の仙台国際センターで開き、全国から八五一人が参加しました。テーマは「守りぬこう憲法 つなげよう民医連のめざす看護・介護~すべてのいのちが輝くために~」。東日本大震災から七年半、民医連の災害支援拠点のひとつとなった仙台で、この二年間の各地のとりくみを発表、交流しました。

【全体会】九月三〇日の午前は、全体会を行いました。
 オープニングは、六郷すずめっこによる「すずめ踊り」と、宮城民医連が制作した県連紹介動画。一九一四年から振り返る県連の歴史に、涙する参加者もいました。
 開会宣言に続き、内田てる美運営委員長(理事)があいさつ。東日本大震災から七年半、各地で頻発する自然災害での民医連の支援活動や、政府が医療・介護のありようを大きく変えようとしている現状にも触れ、「憲法で保障された人権を守り、いのちを輝かせようととりくまれた実践から、民医連の看護・介護に確信を深め、未来に向かい前進する原動力となる集会にしましょう」と呼びかけました。当日は、沖縄県知事選挙の投票日でもあり、内田さんは「日本の平和と民主主義がかかっています。明日はみんなで喜び合えますように」と締めくくりました。
 全日本民医連を代表し、増田剛副会長があいさつ。宮城民医連からは宮沼弘明会長が歓迎の言葉を述べ、支援への感謝とともに「被災者の望む形ですすんでいない」復興の現状も紹介しました。
 宮城県看護協会の佃祥子会長があいさつ。昨年、野党共闘で誕生した郡和子仙台市長もメッセージを寄せました。

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 記念講演は、日本赤十字看護大学名誉教授の川嶋みどりさんが「耳傾けよう平和への伝言―いのちと暮らしの守り手として受け継ぎ、創造し、発展させるために―」と題し行いました。川嶋さんは、自らの体験や先輩への聞き取りで得た、目を背けてはならないむごい戦争の実相や医師・看護師の加害の事実、「平和あってこその看護・介護」の今日的な課題を語りました。
 指定報告は三題。沖縄の介護支援専門員・池原あゆみさんは、障害者制度から介護保険制度への移行が自立支援を阻害する、と自治体に問題提起し、一定の合理的配慮を得た事例を報告。東京の看護師・宮脇さおりさんは、受診に結びつかず救えなかった患者事例の背景に何があったのか、命を救うためにはどのようなことが必要だったのか、また病棟看護師の役割は何か、を振り返りました。京都の看護師・寺前八重さんは、多職種カンファレンス塾を実施し、人材育成や日常のチーム医療の質の向上をめざしたとりくみを報告しました。

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【教育講演・分科会】今集会では三〇日午後、分科会に先立ち四つの教育講演を実施しました。その後、一〇月一日午前にかけ、九会場にわかれ分科会とポスターセッションを行いました。
 今回は五六八演題の応募があり、うち四五七演題が報告されました。

(丸山いぶき記者)

(民医連新聞 第1679号 2018年11月5日)