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民医連新聞

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ふたたび辺野古新基地反対の圧倒的民意 新知事に玉城デニー氏 オール沖縄 9.30沖縄県知事選挙

 九月三〇日、沖縄県知事選挙が行われ、翁長雄志知事の遺志を継ぎ、辺野古新基地反対を掲げた玉城デニー前衆院議員が当選。安倍政権が全面支援した佐喜真淳候補に八万票差をつけ、知事選で過去最高の三九万票を獲得しました。前回の知事選から二回連続で辺野古新基地建設反対の圧倒的な民意が示される歴史的勝利になりました(投票率は六三・二四%)。

 二一時三〇分すぎ。沖縄・五者共闘(四法人と沖縄民医連)事務所で「おぉーっ」「やった」の歓声が沸きあがりました。この日、事務所に集まったのは千葉、京都、大阪、兵庫、長崎などの全国支援の職員や沖縄民医連の職員ら約五〇人。
 琉球朝日放送が二〇時すぎに、玉城デニー候補の当確を報じたときには、あまりにも早い吉報に「本当か」「まだ信じられない」と椅子に座っていた支援者たち。しかしNHKが「玉城デニー氏、当選確実」を報じると、立ち上がって両手を突き上げ、抱き合い、涙をぬぐい、喜びをわかちあいました。

■平和のかけはしになる

 「本当に嬉しい」と目に涙を浮かべるのは、上原昌義医師(沖縄医療生協理事長)。「この勝利は民主主義の勝利。辺野古新基地建設の問題は、翁長さんが亡くなるまでたたかってくれた。それを相手候補は争点にできなかったが、県民の思いは強かったということ。この勝利で沖縄は新しいステージにあがった。沖縄はこれから、戦争などではなく、平和のかけはしとなっていきたい。引き続き、がんばりたい」と訴えました。また沖縄医療生協本部の新垣龍治さん(事務)は「『辺野古に新基地はいらない』という県民の思いは権力に負けなかった。基地建設反対は譲れないという民意を示すことができた」と話しました。

■基地問題は日本の問題

 入職五年目で沖縄協同病院で働く近藤幸祐さん(管理栄養士)は「県民の意思が示され、とてもうれしかった。辺野古基地建設の撤回や、沖縄の子ども医療費助成制度の拡充など暮らしもよくするために玉城県政をささえていきたい」と語りました。初めて選挙支援にいった千葉・船橋二和病院の今井駿さん(事務)は「辺野古新基地建設反対の沖縄県民の強い意思を感じた選挙でした。沖縄の基地問題を日本全国の問題として、これからも全国の仲間と連帯し、平和を守るとりくみを続けたい」と決意を語りました。

■全国支援が大きな力

 全日本民医連が呼びかけた沖縄県知事選挙の全国支援にこたえ、のべ約七六〇人(集計中)が沖縄入りしました。「毎日、全国から支援に来てくれたことが大きな力になり、とても励まされた。本当にありがとうございます」と沖縄民医連の名嘉共道事務局長。全国からは、事務所の壁や扉に張りきれないほど、激励の寄せ書きやニュースも寄せられました。
 (『民医連医療』宮武真希)


※全日本民医連の沖縄県知事選挙の結果についての声明はホームページに掲載しています。

(民医連新聞 第1678号 2018年10月15日)