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民医連新聞

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民医連参加者が交流 原水爆禁止世界大会 被爆者が夢見た平和を 未来へつなごう

 原水爆禁止二〇一八年世界大会が八月四~六日、広島市内で行われ、約六〇〇〇人が参加。核兵器禁止条約の発効と、朝鮮半島の非核化を求める流れを実らせるため、「核抑止論」に固執する勢力の抵抗をのりこえ、「核兵器のない未来」へ道をひらこうと確認し合いました。戦争法以来の市民の運動の広がりをふまえ、平和と核兵器廃絶での運動の共同に大きく踏み出した歴史的大会でもありました。全国の民医連職員も約一三〇〇人が参加。五日の夜には民医連参加者交流集会が開かれ、全国からの三五六人と、韓国の代表団二三人が交流しました。(全日本民医連共同運動部 野口貴弘)

 交流会の冒頭、全日本民医連の牛渡君江副会長があいさつ。「この貴重な体験が、民医連の発展の原動力です。交流会も含め、多くの宝物を持ち帰ってほしい」と呼びかけました。

9条活かす政治をつくる

 地元・広島県民医連の佐々木敏哉会長もあいさつ。先月の西日本豪雨災害について触れ、「民医連の被災者に寄り添う活動はボランティアセンターをはじめ、地域の人たちから信頼され、地域を励ましています。被災者の生活再建を含め、ともにがんばりたい」と語り、被害状況なども報告。さらに、昨年国連で採択された核兵器禁止条約について言及し、「日本政府が署名・批准しないなら、憲法九条を活かす政治を私たちがつくっていくしかない」と語り、被爆の実相を引き継ぐ覚悟と、核兵器廃絶を実現する運動を大いにすすめていこうと呼びかけました。
 続けて、広島県被団協の大越和郎事務局長、元民医連医師でもある日本共産党の小池晃参議院議員が連帯のあいさつをしました。
 韓国代表団からは、イ・ボラさん(グリーン病院呼吸器内科医師)が代表してあいさつ。「韓国では被爆者の存在、被爆の実相を理解していない人が多い。過去の歴史をきちんと学び、そこから教訓を広めることが、過去を繰り返さずともに発展させていく道であり、平和を守る強い力だと思っています。過去から学び、この世の中を変えていく運動にともにとりくむ民医連の仲間がいるのは、本当に心強い」とメッセージを送りました。

私たちが語り継ぐ

 参加者からは、山梨勤労者医療協会共立高等看護学院の学生二人が代表して発言。「戦後七〇年以上たち、戦争体験について語れる人がどんどん少なくなっています。祖父母も戦争を知らない、体験していない時代になってきました。世界大会に参加した私たちは、学んだことを周囲の人に伝え、共有し、二度と戦争を起こさないように、平和の大切さを語り継いでいきたい」と述べました。
 閉会あいさつは、全日本民医連の名嘉共道反核平和委員長。「私たちはとても幸せです。同じ仲間が平和の目標に向かって一堂に会し、語り合い、すてきな音楽を聴いて一つになれる。いまの時代は、きっと被爆者の皆さんが夢見た未来。この平和を未来につなぐとりくみを、全国で旺盛に広げましょう」と呼びかけました。

(民医連新聞 第1674号 2018年8月20日)