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民医連新聞

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民主主義も民医連運動も想像力を働かす“共感”が大切 東京民医連 総会方針青年職員学習会

 東京民医連は六月二三日、三五歳以下の職員を対象にした「総会方針青年職員学習会」を東京都内で開き、一六法人から一六九人の若手職員が参加しました。
 第一部では、東京民医連の根岸京田会長が「民医連って何だ? ~わたしたちはどこから来て、どこに向かおうとしているのか?」と題し学習講演を行いました。
 冒頭、映画「スター・ウォーズ」の導入部分を模して、「民主主義が危機に瀕している。民主主義とは多数決の横暴ではない。人類が長い年月をかけてたどり着いた、多くの人たちが生き残るためのシステム」「民主主義のシステムは煩雑だ。でも(今の所)これ以外に人類の未来はない」と紹介。民主主義とは何か? に始まり資本主義の暴走など現代の危機を指摘し、安倍政権の異質さにも迫りました。人口減少や貧困で縮む国家の現状をデータで示し、増加する高齢者人口、一極集中など、東京の課題も指摘しました。
 後半は全日本民医連の四三期運動方針について。世界の健康権保障の潮流のなかでも先進的な民医連運動。忙しすぎる日常業務の中、確信は揺らいでいないか? 根岸さんは民医連の医療・介護活動と民主主義の実践について紹介し、若い職員を励ましました。
 講演の後はトリオセッション。異なる事業所からきた異なる職種の参加者同士が、感想を交流しました。自主参加の第二部は、軽食をとりながらの交流企画。五四人が参加し、景品をかけた○×クイズなどで盛り上がりました。

(丸山いぶき記者)

参加者の感想

■単なる多数決ではなくいろんな人に目を向け、苦しみを理解する人間の度量が民主主義の基盤という話に納得。普段は民医連の「み」の字も忘れそうになるけど、患者さんの人権を守り抜くために、明日からもがんばろうと思えました。交流会は元気な若い人がたくさんいて、元気をもらえました。
 (窪田史歩、大田病院・看護師)
■医学生担当なのでよく聞く話でしたが、「民主主義や政治は難しかったけど“無差別・平等”“患者さんのため”は普段から意識しているからよくわかった」「SDHが何となくわかった」という他職種の意見が聞けてよかったです。
 (松木隆宏、立川相互病院・事務)
■渋谷は若者のまちのイメージに反して実は高齢者のまち。自分の生活もままならないのに、という意見もあるけど、自分が苦しいからこそ他人のことにも想像力を働かせ“共感”できる。民主主義も民医連運動もそこが大事なのではと思いました。
 (服部太郎、代々木病院・事務)

(民医連新聞 第1672号 2018年7月16日)