SDHの視点に学ぶ 『歯科酷書』の活用講座
五月一九日、平和と労働センター二階で『歯科酷書』活用講座を開催し、六〇人が参加。『歯科酷書第3弾』の完成を受け、今後のとりくみの意思統一の場と位置づけました。
田村昭彦医師(九州社会医学研究所所長)は講演で、「手遅れ死亡事例からみえる健康の社会的決定要因」について、手遅れ死亡事例調査から分析した様々なデータを用い、経済的格差や社会保障改悪により受診抑制につながったケースを報告。「あれ? おかしい」と日常の現場で気づくことが第一歩だとの指摘が出ました。グループワークでは事例の背景や問題点を出し合い、ソリッド・ファクトの項目に当てはめ、解決策を討議しました。榊原啓太歯科医師(巨摩共立歯科診療所)が、山梨民医連での手遅れ死亡事例調査記者会見で、『歯科酷書第3弾』の報告もされ、「さらなる広がりを求めて各地で記者会見を」と行動提起がされました。(全日本民医連歯科部 向山憲)
(民医連新聞 第1669号 2018年6月4日)