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民医連新聞

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安倍改憲NO! 3000万署名 何としても集めきる 宮城・つばさ薬局多賀城店

 各地の事業所でとりくむ「安倍改憲NO! 3000万人署名」。全日本民医連理事会は、3月にあらためて目標達成に「猛奮闘」を呼びかけました。みやぎ保健企画では、1480筆の目標に対し1497筆を集めています。法人をひっぱるのが、つばさ薬局多賀城店。菊地秀行事務長に聞きました。

■危機感もってとりくむ必要

 つばさ薬局多賀城店は、坂総合病院に隣接する職員四〇人の保険薬局です。法人には一一店舗ありますが、ここが店舗独自の地域行動を始めました。
 「何としても集めきる」、「できることから行動しよう」、「地域にまず憲法問題の中身を知らせることが大事」、「マイクを使って広めよう」という議論から発展しました。月二回、土曜の午後に地域に出て署名を集めています。
 訪問するとほとんどの人が快く署名に応じ、マイク宣伝をすると、わざわざ外に出てアナウンスを聞いてくれる人もいました。「自衛隊が日本を守らずだれが守るの? という憲法改正賛成の人にも会いましたが」と、事業所の平和と人権・社会保障を守る(平人社)委員会の大賀直純委員長。
 地域行動に参加した入職三年目の髙橋健太さん(事務)は「地域の人たちと直接話すことの大切さを実感しています。目標達成のためにも、もっとがんばります」と決意を語ります。また子育て中の中堅職員からは「親として民主主義が崩壊している今の政治を未来へ渡すわけにいきません。職員一人ひとりが危機感をもってとりくむ必要がある」との感想も。

■待合室では憲法DVDを上映

 職員たちは憲法共同センターの「憲法DVD」を朝会で二回上映し、ほぼ全員が視聴しました。
 地域行動のほかに、憲法にちなんだ九・二五日と、戦争法が強行された一九日、そして学習時間にあてている木曜日に待合室で署名を訴えています。午後の時間に職員持ち回りで一時間交代、一〇筆を目標に呼びかける形。中には一度で一〇筆とる職員もいます。また、待合室では「憲法DVD」を終日繰り返し流し、患者さんにアピールも。
 法人全体の運動の旗振り役は社保委員会です。一一店舗のとりくみをオンタイムで共有していることも、各店職員への意識づけや運動の推進力になっています。
 また地域とも共同。毎月九、一九、二五日に、坂総合病院、事業協同組合、塩釜地方労連と合同で、仙石線の下馬駅前で行っている朝宣伝は、五年前から継続。薬剤師、事務ともに毎回数人が参加しています。
 また、代表取締役の金田早苗さんが役員を務める地域薬剤師会で署名を訴えると、快く署名をしてもらえました。取引業者、問屋、医薬品メーカー、民医連外の保険薬局へも呼びかけを広げ、改憲を止める運動を強化していきます。


署名集める人を増やして

福島・郡山医療生協

 【福島発】地域と事業所でそれぞれ署名を積み上げているのは、郡山医療生協。「三月末までに五〇〇〇筆」が目標で、三月中旬には達成が見えてきました。
 地域で奮闘しているのは生協組合員さんたち。民医連の憲法学習DVDを支部や班で視聴し、署名を呼びかけます。「それで終わらないのが、これまでの署名と違うところ」と組織部の小抜勝洋さん(事務)。参加者に署名用紙を手渡し、周りの人にも呼びかけて集めてもらっています。
 生協の枠を超えて広げているところも。三穂田地域では、組合員が中心になって「平和憲法を考える懇談会」を集落ごとに開催。すでに四カ所で開き、署名用紙を二~三枚持ち帰り、届けてくれる人もいます。共通するのは、「やっぱり戦争はいやだ」という思い。地域を一軒一軒回り始めた支部も。「一生懸命訴えれば、署名してくれる人は半分ぐらい。拒否もあるけれど、動けば確実に署名が増えていく」と小抜さん。
 事業所では、昨年からとりくんでいた月一回の憲法学習会が力になりました。憲法の中身や重要性、改憲のねらいなどを学んだところで、具体的なとりくみとして署名が呼びかけられ、職場全体で「やろう」という雰囲気になっている部署も。桑野協立病院リハビリ科では、受付時に患者さんに声をかけ、待ち時間に署名をしてもらっています。職員も持ち帰って家族にも書いてもらうなどして、一〇〇筆以上を集めました。
 「署名用紙一枚、一筆でもいいから、集める人を増やすことを意識しています」と小抜さんは話していました。

(民医連新聞 第1665号 2018年4月2日)