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民医連新聞

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第12回民医連表彰

 総会では第一二回民医連表彰を行いました。民医連表彰は、民医連職員がまとめた論文や発表などの中から、選考委員会が表彰規定に基づき選考します。

 今回の選考対象は、第一三回学術・運動交流集会より二二題、第一三回看護・介護活動研究交流集会より一題、その他二題。選考の結果、論文部門一題、発表部門八題が表彰されました。馬渡耕史選考委員長が「この一〇年、論文が減る一方、SDHに基づく発表は増えています。二年間の活動のまとめがこの表彰です。私たちの日常、民医連的な医療・介護活動の実践を発信してください」とあいさつ。受賞者を代表し近藤良明さんが、藤末衛会長から賞状を受け取りました。

 受賞者の声▲

「5年連続1万件訪問の成果と課題」
 北海道・近藤良明さん(事務)

 今回の発表は、道央圏の民医連各法人の職員と道央健康友の会のみなさんの共同のとりくみのまとめであり、全国のとりくみを学び実践してきた成果でもあります。その意味で全国の皆さんに感謝します。本当にありがとうございました。そして、今回の表彰を、一五年前に六六歳で急逝された道央健康友の会の元会長の山口格さんに捧げたいと思います。
 道央圏の友の会の歴史は浅く、一九九四年からの出発です。一九九八年、共同組織委員長会議は、二〇〇〇年からの介護保険時代を見据えた「安心して住み続けられるまちづくりめざして」の方針を提起。翌一九九九年に北海道・洞爺での共同組織活動交流集会で、初めて「安心して住み続けられるまちづくりめざして」をメインスローガンに掲げ交流しました。
 当時、全国連絡会の副会長だった山口さんは、そこでの学びや『いつでも元気』の記事をもとにスライドを作成し、「全国に追いつこう」と道内の各友の会に普及して歩きました。「機関誌の手配り比率を高め、地図落としもせずに、会員や組合員訪問を」「医療・社会保障改悪で困難を抱える人の相談活動を」「職員の確保と養成に関わり、職員と一緒に活動する」など、山口さんの強調点が各地で実践され今回の発表につながりました。
 引き続き全国の経験に学び実践することを、全国の皆さんと山口さんに誓い、受彰にあたってのあいさつとします。

 受賞一覧▲

 受賞演題と受賞者は、以下の通りです(敬称略)。

論文部門

「振動病を予防するための健康管理システムモデル私案」樋端(といばな)規邦(徳島・徳島医療生協 健生石井クリニック、医師)

発表部門

「じん肺と心房細動についての考察」堀毛(ほりけ)清史(北海道・芦別平和診療所、医師)

「五年連続一万件訪問の成果と課題」近藤良明(北海道・北海道勤労者医療会、事務)

「日本最北端の民医連が稚内市の在宅医療・介護連携推進事業を担うこと」石山武浩(北海道・宗谷医院、社会福祉士)

「粟津校区健康生活調査の結果から地域包括ケアを考える」村田美恵子(石川・老人保健施設手取の里、社会福祉士)

「一〇年続けよう! 被ばく対策委員会で取り組んだ福島原発事故避難者検診」兵庫民医連 被ばく対策委員会

「生活習慣病を持った利用者と共に行う食生活改善により、生活援助の大切さを明らかにする」夛田(ただ)真佐代(香川・ヘルパーステーションみき、介護福祉士)

「地域包括支援センターにおける総合相談と地域づくり」緒方弘征(福岡・大牟田市吉野地区地域包括支援センター、社会福祉士)

「熊本地震による精神科病院職員のトラウマ反応と抑うつの継時変化および対応(第一報)」安木達彦(熊本・菊陽病院、臨床心理士)

(民医連新聞 第1664号 2018年3月19日)