「憲法25条守れ!社会保障は国の責任で」 日比谷で大集会
五月一八日、東京・日比谷で「社会保障・社会福祉は国の責任で! 憲法二五条を守る五・一八共同集会」(主催‥実行委員会)が開かれ、三五〇〇人が参加しました。車いすの人や白衣姿も。「憲法二五条を活かしたい」と切実に望む分野の人たちです。この集会は、昨年から二度目、井上英夫さんや川嶋みどりさんなど七人の呼びかけで開いています。
基調報告では、呼びかけ人の一人の尾藤廣喜弁護士が「格差と貧困はますます拡大。今こそ国の責任で社会保障の充実、貧困原因ごとの対策が必要。政府がやるべきことは憲法九条を守り二五条を実質化すること。つながり大きなうねりをひろげよう」と訴えました。
また、リレートークでは、民医連の手遅れ死亡事例報告をはじめ、保育、介護、障害者、生活保護、年金など一一本の発言がありました。
集会には民医連からも参加者が。兵庫・尼崎医療生協の北島季弥(ときや)さん(事務、二二)は、「窓口で受け付けをしていても『無低を受けたい』『治療したいがお金がない』という声を聞きます。健康で文化的な最低限度の生活を送れていない人は多いと感じる」と。長野・上伊那医療生協からは二五人が参加し、上京するバスで、集会でアピールするグッズを手作りしてきました。この春入職し集会は初参加という田中三宣さん(介護職、三九)は「パワーを感じる。韓国では小さな一歩から国を変えられると証明した。日本でも変えていきたい」と話しました。
集会後は国会請願デモも行いました。
(民医連新聞 第1645号 2017年6月5日)