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民医連新聞

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こころの健康 (7)リラクセーション 代々木病院EAPケアシステムズ・臨床心理士 森優貴

 みなさんは、肩が凝る、夜なかなか眠れない、イライラするなどの悩みはありませんか? このような悩みは誰にでもあることですが、特にストレスが多すぎて心や身体の緊張状態が続くと、こうした悩みが出てくることがあります。
 人それぞれにストレス解消法があると思いますが、これらの悩みの改善にはリラクセーションが役に立ちます。心と身体が互いに影響しあって、緊張したり、リラックスしたりする働きを「心身相関」と言います。リラクセーションはこの原理を応用し、自分の身体に直接働きかけて緊張をほぐすことで、ストレス(心)を和らげる方法です。
 今回は、たくさんあるリラクセーションの中から、どこでも簡単にできる「10秒呼吸法」を紹介します。簡単ですので、ぜひ、試してみてください。

■10秒呼吸法■
準備)まず、姿勢を整えます。姿勢を正し、足の裏で地面を感じます。静かに目を閉じ、ため息をつくように、静かに息を吐きます。
1)静かに息を吐ききったら、1、2、3、と心のなかで数えながら鼻から息を吸って、4で息を止めます。
2)5、6、7、8、9、10で口から息を吐き出します。
3)1)2)を3分程続けます。
4)終わるときは、最後に伸びをして、スッキリしましょう。
ポイント)カウントする間隔は、自分の呼吸に合わせて、無理なく調節しましょう。呼吸を意識し、吐くときは、吸うときよりも長くし、吐き終わるまで数え続けてください。
 吐きながら、身体の力が抜け、気持ちもリラックスしていく感覚を味わってください。

*      *

 現代社会の生活は、過緊張状態になりやすいです。意図的に緊張を緩めるスキルを身につけて、緊張をほぐせるとよいですね。次回は「睡眠」についてお話しします。


代々木病院EAPケアシステムズ…2012年、同院健診センター(東京)が、「こころと身体のトータルサポート(健康づくり)」をコンセプトに開設。職場と連携し働く職員のこころの健康づくりをサポートする事業を担う。

(民医連新聞 第1629号 2016年10月3日)

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