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民医連新聞

民医連新聞

学び つどい 考えた! 2016 学生たちの夏

 夏は、日常の学生生活から離れ、学生たちが自主的に学び、仲間とつながる季節。今年も「1日体験」などが各地で行われました。看護学生ゼミナールは6つの地域で多彩なとりくみとなりました。

北海道

できることを

 第13回MS(メディカルスチューデント)フェスタ

 「選挙で意思表示」「デモや署名に参加する」「自分ができることをやる」。七月二三~二四日のフェスタに参加した学生たちの結論です。
 学習テーマは「震災から五年~被災地の復興の現状~そして私たちにできること」で、四五人の学生が参加。福島医療生協の治田幸子看護部長から被災地の医療活動や避難者の様子を聞き、福島から札幌に自主避難している人に話を聞きました。(釣本道子、北海道民医連・事務)

東北

何をすべきか

 第27回T6ENC(東北六県エッグナースサークル)

 八月一一~一二日の二日間、福島で開き、八七人が参加しました。一日目に「原発事故から学ぶこと」と題した講演を聞き、二日目は被災地を視察。学んだこと、感じたことを発表しました。
 本当に「想定外」の原発事故だったのか、事故が福島にもたらしたものは何だったのか、未来に向けて何をすべきかなどを真剣に考えた二日間でした。(穂積順子、福島県民医連・事務)

北関東・甲信越

民医連看護の視点

第7回NEF(ナース・エッグ・フェスティバル)

 八月九日、「物語られるいのち in 松本~私たちにできること」をテーマに松本市で開き、一四五人の看護学生・職員が参加しました。
 山梨・甲府共立病院の村松裕子副総看護師長が、民医連看護師として大切なことなどを講演。グループごとにどんな看護師になりたいか、民医連看護の視点・原点について話し合いました。(寺澤由弘、長野県民医連・事務)

東海・北陸

どんな看護師に?

第11回DANS (ディア・アクティブ・ナーシング・スチューデンツ)

 八月六~七日、石川・能登半島で行いました。「他職種との連携」「看取りの現実を知り、看護について考える」「他県連の学生と交流し、学びを共有し知識を深める」が目標。看護学生五六人、職員四一人が集まりました。
 「原発と平和」について学習。「看取り」をテーマに石川の奥村妙美所長、富山の横山真由美師長が講演。グループごとにどんな看護師になりたいか議論しました。(関井哲、富山民医連・事務)

近畿

気づきを大切に

第14回ENS(エッグナース・ステップトゥービー)

 八月一八~一九日に奈良市内で開き、学生五七人を含む九四人が参加しました。一日目は、「学ぼう! ソーシャルバイタルサイン~民医連が大事にしている医療と看護~」をテーマに東葛看護専門学校・窪倉みさ江校長が講演。「気づきを大切に無差別平等の看護を」と訴えました。
 グループワークでは中断患者の事例をもとに患者の背景や必要な援助は何かを話し合いました。夜は「先輩看護師と語ろう」でした。(森浩司、兵庫民医連・事務)

中国・四国

原発の足下から

第13回DANS

 八月一八~一九日、島根・松江市で行われ、看護学生七二人含む一三五人が参加しました。全国で唯一、県庁所在地にある島根原発でフィールドワーク。県庁も市役所も原発から一〇キロ圏内です。福島医療生協の治田幸子看護部長を招き、原発事故から現在までを聞きました。学生が中心で準備しました。(小林優子、島根民医連・事務)
 関東地協は一一月に第26回NEFを開催予定。九州・沖縄地協は、熊本地震の影響で今年度のJEWL(ジョイン・エブリシング・ラップ・ラーン)開催を見送りました。

歯科で型取り体験

山梨民医連

 【山梨発】八月二〇日、高校三年生を対象に四事業所合同で歯科衛生士体験を開き、三八人が参加しました。
 事業所の見学・歯みがき指導・歯牙模型取りなどを体験。「難しかったがいい経験になった」「なりたい思いが強くなった」などの感想が。歯科衛生士学校へ進学希望の学生も多く、交流になりました。(大澤瑞穂、歯科衛生士)

医師体験で興奮

広島民医連

 【広島発】七月二七日と八月一日に福島生協病院、七月二八、二九日に広島共立病院で高校生一日医師体験を行いました。午前中は病院見学。福島生協病院では気管挿管体験。縫合セットや聴診器に興味津々。「こんな医者にかかりたい/かかりたくない」をテーマに話し合いました。
 広島共立病院では縫合体験とMRI・検査室見学。縫合キットに興奮。検査室は病理標本の作製が強く心に残ったようです。(石田将士、事務)

(民医連新聞 第1627号 2016年9月5日)