「選挙に行って政治を変えよう」 6・5全国総がかり大行動
「明日を決めるのは私たち―政治を変えよう! 6・5全国総がかり大行動」(実行委員会主催)が五日、各地で行われました。
東京・国会周辺に4万人
東京の会場は、国会から霞が関周辺。国会正門前や日比谷公園など三カ所の特設ステージで野党の政治家や著名人がスピーチしました。民医連職員も、医療班などでとりくみをささえました。
東京の会場には四万人が参加、全国一〇〇カ所以上で行動がありました。戦争法廃止を求める運動は、七月一〇日に予定されている参院選(公示六月二二日)に照準を合わせています。「今日を出発点に参院選で必ず勝利しよう」という呼びかけがありました。
私たちの最大の責務は…
国会正門前ステージでは市民連合の山口二郎さん(法政大学教授)が開会あいさつ。「戦争できる国づくりを止める。これが今を生きる私たちの最大の責務」と強調。野党共闘の実現に触れ、「市民の力が動かした。共闘は第一歩。参院選投票日まで、選挙に行こう、憲法改正許したらだめだと訴えよう」と呼びかけました。
音楽評論家で作詞家の湯川れい子さんが登壇。「安倍政権は、私の感性と全く合わない。危険きわまりない。初めてアメリカに行った時、どこまでも続く豊かな大地を見て、この国を相手になぜ戦争したのかと思った。戦争を知らない男たちが、自分の立場と経済のために同じことをしようとしている。軍隊はいらない。一人が三人以上の有権者に働きかけ、選挙で勝ちましょう!」と訴えました。
民進党、共産党、社民党の野党の代表が手をつないで共闘をアピールする場面もありました。
**
日比谷公園では、「金八先生」を手がけた脚本家の小山内美枝子さんがスピーチ。空を見上げながら「七一年前、アメリカの飛行機がいっぱい飛んでいました。東京大空襲では、一〇万人が三時間で焼き殺されました。あんな経験は二度とイヤ。だから安倍さん・自民党に政権から退いてもらいたい。そのためには皆さん、選挙に行って下さい」と話しました。
学生からは、SEALDs関西の寺田ともかさんが登壇。「与党も野党も掲げる公約は子育て支援の充実など、良いことが書いてある。でも、自民党は『改憲』を公約。同党の改憲草案には同意できない。いまの憲法が【われわれ国民】を主語にしているのに、個人を尊重していない。国家という器の前に、個人の自由を手放したくない」と語り、大きな拍手が起きました。
(民医連新聞 第1622号 2016年6月20日)