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民医連新聞

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憲法なう。(54) 内閣その2

【行政と立法、本当に「分立」している?】
 行政を行う内閣と、立法を行う国会は、別々の機関です。
 でも、なんとなくニュースを見てみると、内閣と国会の多数派はいつも同じ考え方、一緒の行動をしているように見えませんか?
 内閣総理大臣は国会が指名し、指名された総理大臣がほかの大臣(国務大臣)を任命します。だから、国会の多数派を占めている政党が、自分たちのリーダーを総理大臣に指名して、国会も内閣も、自分たちの仲間で占めてしまうことができます。その結果、国会と内閣が一緒になって、少数派の意見を聞かずに突進してしまうことがあるのです。
 本当の三権分立にするためには、国会議員は「当選したらこっちのもの」ではなく、内閣に意見を言ってくれるよう、私たちが行動してみせることも必要なのです。

明日の自由を守る若手弁護士の会

(民医連新聞 第1621号 2016年6月6日)