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民医連新聞

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民医連の医療と研修を考える医学生のつどい 「震災」テーマ―宮城で

 三月二四~二六日、「第三六回民医連の医療と研修を考える医学生のつどい」の本番にあたる「春つどい」が、宮城県松島町で行われました。参加者は医学生一四〇人を含む三三〇人超。「医学生のつどい」は、これまで八月に開催していましたが、二〇一五年度から開催時期を見直しました。
 テーマは「震災」です。被災地の“いま”はどうなっているか、住民はどんな思いを抱え、何を求めているか、講演やフィールドワーク、交流会、研修企画を通じて学び、考えました。
 とくにフィールドワークでは、班ごとに宮城・福島の被災地に行き(写真)、被災者・原発事故被害者と直接話すことで、医療者として何ができるか? 求められているのは何かと迫られる機会にもなりました。
 医師、コメディカル、共同組織の方々も交え、民医連の全国のつながりを感じる貴重な三日間でした。

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 被災地から伝えたいことも。「震災から五年」といっても、一人一人の被災者が重ねてきた歩みはそれぞれ異なるということです。これを意識しなければ、日常診療の現場でも、困っている人の背景を捉えるのは難しいと思います。
 また、被災者の困難は、住環境の喪失・貧困・コミュニティーの分断・医療アクセスの問題など、きりがありませんが、その多くが被災地だから起きたものではなく、日本中で日々起きている問題です。
 今回のつどいを通して医療者として、民医連職員として、人間として、平和ではない状況をいかに捉え、「何ができるか」を考え、行動する大切さを学べました。(中川恵介、宮城民医連事務局・医学生担当)

(民医連新聞 第1618号 2016年4月18日)