もんじゅ君の温暖化のお話 暮らしの中でできるCO2削減って?
こんにちは、もんじゅ君です。ボク高速増殖炉もんじゅを廃炉する場合に、3000億円かかるっていう試算があきらかになったの。20年間ほとんどお仕事してないのに、これまでのおこづかいは1兆円、そのうえ退職金もこんなに必要だなんて…国のお荷物ですだよ。
始めよう、おうちでできる温暖化対策
今回は、温暖化を少しでもくいとめるために生活の中でできるコツをご紹介するね。
まず、みんなもよくご存知だと思うのが、省エネ。家庭での電力・ガスって実は「熱」に使われている部分が大きいから、そのムダを減らすことがとっても有効なんだ。
たとえばキッチンでは、炊飯器の保温をやめると1日あたり37g、冷蔵庫のつめこみを減らせば18gのCO2の削減になるの。
バスルームではシャワーを浴びる時間を1分短くすると74g、家族で間をおかずに入浴すると86gもの排出量を減らせるんだ。
お部屋で大きく効いてくるのはエアコンの使い方。冬場なら暖房の設定温度を22℃から20℃に下げることで96gもの削減になるよ。
お出かけやショッピングもエコなスタイルに
家の外でも気をつけられることは多いの。外出は車よりも公共の交通機関で、近場なら徒歩や自転車にすれば健康にもいいよね。
1km移動するときに、電車は17g、バスは45gのCO2を出すのに対して、自家用車では191gと、かなりの差があるんだ。だから車に乗るときは、載せっぱなしの荷物を減らして重量を軽くしたり、アイドリングストップを心がけたりして燃費に気をつけてね。
お買い物も、エコな目でものを選べばもっと楽しくなるかもしれないよ。つめかえのできる洗剤、リサイクル素材の文具、省エネ性能の高い家電、ハウス栽培ではなく旬の野菜、地産地消のお魚、気に入ったデザインで長く使える洋服、家族で共有して使える自転車…ゴミを減らし、使用エネルギーを減らす選択肢はたくさんあるの。楽しさやおいしさとエコの心意気って、相性がいいんだよね。
さて、おなごり惜しいけれど連載はひとまずここでおしまい。読んでくださったみなさん、ありがとうございますだよ。またね!
もんじゅ君(@monjukun)高速増殖炉。エネルギー問題のやさしいニュース解説で知られる。公式サイト:http://monjukun.com
(民医連新聞 第1615号 2016年3月7日)
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